窪田正孝の指揮姿を何度でも観たい! 過去朝ドラ要素も注目の『エール』タイトルバック

窪田正孝の指揮姿を何度でも観たい! 過去朝ドラ要素も注目の『エール』タイトルバック

 NHK連続テレビ小説(以下、朝ドラ)のタイトルバックは、いつだって生活の始まりに爽やかな風を吹かせてくれる。

[エール] 主題歌 | GReeeeN「星影のエール」 | タイトルバック | NHK

 3月30日にスタートした朝ドラ『エール』(NHK総合)第1回のラストを飾ったタイトルバックを観て、そんなことを思った。朝ドラ初の全編アニメーションとなった『なつぞら』、クレイアニメーションの手法で制作された『スカーレット』に次ぐ、『エール』のタイトルバックからは、主人公の裕一(窪田正孝)とヒロインの音(二階堂ふみ)がこれから夫婦として、時に困難にぶつかりながらも音楽を奏で、愛を育んでいくのだと想像を膨らませる。

 少し頼りなく緊張しいな裕一を、妻の音が力強く引っ張っていく、そんな“おしどり夫婦って感じとは違う”2人の夫婦の形が第1回で垣間見えた直後だからこそ、今回のタイトルバックは私たちにスッと溶け込んでいったのだろう。

 主題歌のGReeeeN「星影のエール」に、より彩りを与えるような温かさと爽やかさを感じさせるタイトルバックからは、『半分、青い。』『まんぷく』といった近年の朝ドラのタイトルバックをも連想させる。煌びやかな色彩を基調とした明るい雰囲気、五線譜や音符マークが散りばめられたその映像には『半分、青い。』と通ずるものを、緑豊かな山の中で目をつぶり佇む裕一と音、さらに音が裕一の手を取り海辺を元気よく走る姿からは『まんぷく』を思い起こさせた。

 今回のタイトルバックは高野善政が制作を、演出は野口雄大が担当。『エール』公式サイトには、タイトルバックに関する特集記事が公開されており、ほかにも『スカーレット』『なつぞら』からのサンプリング要素も含まれているという。

 さらにもう一点、爽やかな雰囲気とともに感じたのが、これからの『エール』の物語を期待させるカットが随所にインサートされていることだ。オンエアを前に筆者は裕一のモデル・古関裕而が生まれ育った福島県福島市を訪れ、彼のルーツを探っていたため、全てのカットとは言わないが印象的な風景が何を指しているのかが理解できた。

 特に印象的だったのは、裕一がタクトを持って指揮をする姿。音楽堂でオールバック姿の凛々しい裕一から、作曲する際に使っていた書斎、音と初めて出会う教会、自然豊かな福島の緑、そして音の育った愛知県豊橋の海へと繋がっていく。さらに、指揮棒を持つ古関と並び有名なのが、ハモンド・オルガンを弾く姿。

 オルガンとの出会いによってさらに音楽にのめり込んでいく裕一が後に描かれていくこととなるが、90秒という限られた時間の中で、オルガンを弾く裕一に音が寄り添う様子をたっぷり見せることによって、そのアイテムの重要性を印象付けるのに成功している。幼少期を中心とした裕一と音のモンタージュ、「がんばれ!」「ありがとう」の文字も言うまでもなく、これからの2人の物語をイメージさせていくカットだ。

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる