『デカダンス』『バック・アロウ』『転スラ』など、注目アニメの最新情報を総括!

 世界各国で猛威を奮っている新型コロナウイルス感染症の影響を受け、現在国内でも人が集まるような大型イベントや施設などの中止や延期が余儀なくされ、エンタメ業界は大きな損害を被っている。その波は言わずもがなアニメ業界にまで影響を与えることとなり、2020年3月21日から24日の3連休を含めた4日間開催される予定だったアニメイベント「AnimeJapan 2020」も中止が決定。毎年国内外から多数の来場者が訪れているとあって、アニメを愛するファンにとっては悲しいお知らせとなってしまった。

『デカダンス』(c)DECA-DENCE PROJECT

 しかし、その状況下においても制作陣は本来の予定通り情報発表を行い、3連休中に2020年〜21年にかけて放送予定の新作アニメーションの情報やPVなど新情報が続々と公開された。今回は、Anime Japan中止のなか発表されたニュースから、とりわけ注目すべきものをいくつかピックアップして紹介する。

 この期間発表されたビックニュースといえば、『名探偵コナン ゼロの執行人』の立川譲監督が手掛けるオリジナルアニメーション『デカダンス』だろう。『幼女戦記』を手掛けたスタジオNUTによる完全新作となっており、昨年7月に制作が発表されて以来続報が待たれていたが、新たに2020年の夏に放送されることが発表された。スタッフにはそうそうたる顔ぶれが揃い踏みだが、なかでも『モブサイコ100』や『ヴィンランド・サガ』『ドロヘドロ』で近年評価の高い脚本家・瀬古浩司とのタッグにも注目が集まっている。現時点(2020年4月1日時点)ではストーリーの詳細やキャストなどは明かされていないが、ティザー映像を見るに、荒廃した壮大な世界を舞台にSFバトルが繰り広げられる予感満載で、アクション性の高い作品になりそうだ。今後の続報に注視していきたい。

TVアニメ「デカダンス」ティザーPV

 さらに、もうひとつアニメファンが心待ちにしていたニュースが飛び込んできた。『BLEACH』の久保帯人による新作『BURN THE WITCH』のシリーズ連載開始、そして劇場中編アニメーションで公開されることが21日放送の「『BLEACH』20周年プロジェクト公式生放送」内で発表された。本作は、2018年に『週刊少年ジャンプ』50周年号にて読切作品として掲載されており、2020年夏開始予定の連載では読み切りの後日譚が描かれるとのこと。

アニメ『BURN THE WITCH』ティザーPV

 あわせてアニメのキャストも発表され、ニニー・スパンコール役に田野アサミ、新橋のえる役には山田唯菜が抜擢。監督には『PSYCHO-PASS サイコパス 2』や『甲鉄城のカバネリ』で作画監督を務めた30歳の若手アニメーター川野達朗が起用され、制作には劇場アニメ『ペンギン・ハイウェイ』のスタジオコロリドが手掛けるなど、他にも新気鋭なスタッフ陣が名を連ねる。アニメは2020年秋を目途に放送開始予定となっており、漫画とアニメのストーリーの違いにも注目したい。加えて、アニメ終了から8年越しとなる『BLEACH』の最終章「千年血戦篇」のアニメ化や『BLEACH』原画展開催が発表されるなど長らく待ち続けてきたファンにとって望外の喜びと言えそうな情報が多数発表された。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アニメシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる