木村文乃はなぜ時代劇に愛されるのか? 『麒麟がくる』にもたらす、青春ドラマ的爽やかさ

木村文乃、『麒麟がくる』にもたらす爽やかさ

 映画『居眠り磐音』、ドラマ『大奥 最終章』(フジテレビ系)に続き、今年のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』……と時代劇の出演が相次ぐ木村文乃。『麒麟がくる』では、明智光秀の正室であり、“3人目のヒロイン”に。なぜ、木村文乃は時代劇にここまで愛されるのだろうか。

 

木村が『麒麟がくる』で演じるのは、長谷川博己演じる明智光秀(十兵衛)の正室・熙子。戦乱に明け暮れ疲弊する光秀の心の支えとなる重要な役柄で、木村自身は熙子に対する第一印象について、「妖精のような女性」だと語る。川口春奈や門脇麦、またベテラン陣も檀れいや南果歩、尾野真千子など、とにかく強い女性(女優)が多く出演する大奥的要素も強い今回の大河で、いかに戦国時代に生きる熙子の存在感を出してくるのかが注目を集めている。

 オーディションで「私を選ばないと後悔しますよ」と言ったいう2006年の映画『アダン』で女優デビューして以来、これまで数多くの映画やドラマに出演してきた木村。凛とした佇まいと、透明感のある美しい顔立で、大人しく可愛らしいお嬢様を演じることもあれば、美しいからこそ、強く格好良い女性も演じるなど、役の幅がとても広いのが彼女の特徴だ。着物や和装、レトロな服もその凛とした雰囲気に合うことから、時代劇からも愛されるのだろう。NHK大河ドラマ『功名が辻』(2006年)での奥宮弥兵衛の娘役で連ドラ初出演を果たしている。

 同じくNHKの連続テレビ小説『だんだん』(2008年)では、京都・祇園の舞妓役を演じ、三倉佳奈演じる主人公に「よろしおすな、愛嬌だけでもそこそこ売れて」と嫌味を言う、典型的ないじめっ子ライバルを演じ、彼女の容姿とマッチした和装の美しさ、そしてツンデレキャラの演技が見事にハマり、女優としてのベースイベージが出来上がった作品と言える。

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