上白石萌音、『恋つづ』で佐藤健と大切にした感覚 「表現者である前に、人として豊かでありたい」

上白石萌音、『恋つづ』で佐藤健と大切にした感覚 「表現者である前に、人として豊かでありたい」

「あらゆるものがキュンにつながる、天堂先生はオペの天才です!」


――いろんなキスシーンがありましたが、印象的な場面はありましたか?

上白石:やっぱり第4話の「これは治療だ」のキスですかね。七瀬にとってファーストキスだったので。実は、このシーン、雨で2回くらい撮れなかったんですよ。1日目は雨だから調整しようってなって、2日目に現場に行って待ってみたけど「ダメだ」ってなって。だから、みんなに「焦らされてるね」って言われながら3度目の正直で(笑)。七瀬的にもメモリアルですし、あそこからストーリーが一気に加速していったので、あの夜は印象深いですね。

――佐藤さんのアドリブも多くあったとお聞きしましたが。

上白石:毎回「今日はどんな感じなんだろう」って思いながら現場に行ってました。健さんの出方を見て、じゃあ私はこうしようって。健さんの作ったキュンを、視聴者のみなさんがそのまま受け取れるように、どういうふうに反応したらいいのかって考えながらでしたね。でも、基本受け身だったんですが、だんだん七瀬も積極的になっていって。そこで改めて健さんの凄さを痛感しました。美しいキスシーンは、考え抜かれて生まれるんだなって。

――回を重ねるごとにコンビネーションがよくなっているように見えたのですが、現場ではどんなお話を?

上白石:「花粉が辛い」とか、そういう他愛もない話ばかりです。すごく柔らかい方なので。全然魔王じゃないですよ! 健さんも私も自分から盛り上がろうぜっていうタイプではないので、温度感はとても心地良いですね。たぶんそういう風に空気を作ってくださってるんだと思うんですけど。テストでも、お互いに演じてみて、健さんがポッとアドバイスをくれたりとか。話し合いを重ねて……というよりも、その場で生まれるものを大事にしている感じでした。第8話で、家事をしていた七瀬を天堂先生が呼び寄せて、髪を解くシーンがあったと思うんですが、あれも「もっとキュンキュンさせられるね」って言って、あのシーンが生まれたんです。台本にないセリフや動きを考えるのは、私たちは「オペ」って呼んでるんですけど、本当に天堂先生はオペの天才です(笑)。どんどん発想が出てきて、健さんにかかればあらゆるものがキュンに結びつくんだって、勉強になります、本当に。

――これまで胸キュンシーンがたくさんありましたが、一番演じていてドキドキしたのは?

上白石:キスよりも、私はハグのほうがキュンキュンしましたね。第8話のバックハグとか。あったかーいって思っていました。背中に貼ったカイロが密着したからかもですが(笑)。

 

「作品のスパイスになる、山椒のような女優さんに」

――佐藤さんをはじめ、他の共演者さんにインタビューをしたところ、みなさん上白石さんの気遣いや明るさに救われているとお話していました。

上白石:本当ですか、これはこれはありがたい限りです。私は、気を抜くと、すみっこのほうで、膝を抱えているようなタイプなんですよ。真ん中に立つ器じゃないなって思っているので。でも、今こうして誰よりも長く現場にいさせてもらっているので、ちょっと眠くてもニコニコして現場にいたいなって思っていたんです。どよんっていう空気って無意識に広がっちゃうと思うので。でも、もうそう意識をしなくても、みなさんすごく良い方ばかりで、無理してるわけじゃなくて、ニコニコして過ごすことができました!

――これからどのような女優さんになっていきたいとお考えですか?

上白石:『舞妓はレディ』という映画が、私の中のターニングポイントになっていて。あの作品がなかったら今の私はいなかったと思います。一緒にキャンペーンを回っているとき、静岡でうなぎを食べながら周防正行監督が「萌音ちゃんは山椒のような女優さんになりなさい」って言ってくださって。15歳の私にはちょっと難しくて「そ、その心は?」と聞いたら、「山椒は小粒でピリリと辛い」っていうように、私は体も大きくないし、派手でもないけど、なんかいるなっていうちょっとした存在感を放つ人。なくてもいいけど、あるともっといいよねっていうスパイスのような女優さんになれたらいいねと。大きく見せようとか、自分にない派手さを出したいとか、作品によっては必要ですけど、この体でできることがあるんじゃないかなって。その言葉は、ずっと心に置いてます。

――そのために、意識されていることはありますか?

上白石:表現者である前に、やっぱり人として豊かでありたいなと。ちゃんと感動できて、ちゃんと悲しめて。心身ともに健やかな女性であること。あとは、演じるのは普通の人が多いので、「普通ってなんだろう」っていうのは、常に考えています。学校の友達と遊ぶ時間は、一般的な感覚を忘れたり、鈍ったりしないためにもすごく大切だなって。美術館に行って、昔の人はこういう目線だったんだなとか、人間って基本は何も変わらないんじゃないかなんて考えるようにもしています。

ーーありがとうございます。上白石さんのこれからも楽しみです。そして、まずは最終回も、たくさんの方が待ち望んでいらっしゃると思うので、メッセージをお願いします。

上白石:はい、やっぱりこのドラマを作ってくださっているのは、観てくださっているみなさんだと思っています。毎週、観終わった後に届く声や反響が、現場にいい風を吹かせてくださるし、その声に後押しされて現場でもいろんなものが生まれてきました。本当に、みなさんと共に作ったドラマだと思いますので、その最終回は存分にキュンキュンしていただき、ドラマが終わった後も心の中に七瀬と天堂先生が生き続けてくれたらいいなと思います。最終話、よろしくお願いいたします!

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■放送情報
火曜ドラマ『恋はつづくよどこまでも』
TBS系にて、3月17日(火)22:00~23:12放送(15分拡大スペシャル)
原作:円城寺マキ『恋はつづくよどこまでも』(小学館 プチコミックフラワーコミックスα刊)
出演:上白石萌音、佐藤健、毎熊克哉、昴生(ミキ)、渡邊圭祐、瀧内公美、吉川愛、堀田真由、香里奈、平岩紙、片瀬那奈、蓮佛美沙子、山本耕史
脚本:金子ありさ
演出:田中健太、福田亮介、金子文紀
チーフプロデューサー:磯山晶
編成・プロデューサー:宮崎真佐子
プロデューサー:松本明子
製作:TBSスパークル、TBS
(c)TBS (c)円城寺マキ/小学館
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/koitsudu_tbs/
公式Twitter:@koi_tsudu
公式Instagram:koi_tsudu

『恋はつづくよどこまでも』インタビュー記事一覧

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【渡邊圭祐】『恋つづ』で注目の渡邊圭祐が明かす、恋と俳優に通ずるマインド 「自分で動いてなんぼ」
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佐藤健、上白石姉妹をコンプリート! 『恋つづ』上白石萌音と作る「ニヨニヨしちゃうような関係」

▼上白石萌音チェキプレゼント▼

上白石萌音のチェキを1名様にプレゼント。応募要項は以下のとおり。

【応募方法】
リアルサウンド映画部の公式Twitterフォロー&該当ツイートをRT又は公式Instagramをフォローいただいた方の中から抽選でプレゼントいたします。当選者の方には、リアルサウンド映画部の公式TwitterアカウントよりDMをお送りさせていただきます。

※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※複数のお申し込みが発覚した場合、ご応募は無効とさせていただく場合がございます。
※営利目的の転売は固くお断りいたします。発見した場合は然るべき対応をとらせていただきます。

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3月24日(火)

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