上白石萌音×佐藤健『恋はつづくよどこまでも』対談前編 「ズタボロ」と嘆く、天堂の怒りシーンの裏側

上白石萌音×佐藤健『恋つづ』対談前編

 上白石萌音と佐藤健が繰り広げる、胸キュン恋愛ドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)。第1話の放送では、佐藤演じる天堂が登場するや否や、早くも恋に落ちる視聴者の声がネット上で広がっている。

 今回、リアルサウンド映画部では、上白石と佐藤に対談インタビューを行い、2週にわたってお届けする。まず前編では、それぞれがキャラクターの演じる魅力について、語ってくれた。(編集部)

佐藤「“画は浮かぶけど不安”という感じ」


――あらためて、原作の魅力は?

上白石萌音(以下、上白石):「ラブコメかな?」と思って読み始めたんですけど、医療現場のシビアな部分がしっかり描かれていることもあって、普通の少女漫画より共感度が高いと感じました。命に対する気持ちや新しい環境に身を置いた時の戸惑いなどの共感性が、これだけ多くの人に読まれる理由なんじゃないかなって。あとは、これでもかっていうくらいふんだんに“キュン”が詰め込まれているので、そのバランスがおもしろいですよね。

佐藤健(以下、佐藤):原作を読んでから時間が経って、今は切り離して考えているので言及しづらいんですが、台本を読んだ時には「大丈夫かな?」と思いました。これを自分が演じるんだという目線で読んで、天堂は人として魅力的であることが前提だし、そうじゃないと成り立たない設定だから、頑張らなきゃいけないなって。

――台本を読む時は、いつもそのスタンスで?

佐藤:基本はそうですね。ある程度、映像を思い浮かべて読みます。もちろん作品によって想像しやすい、しにくいがあって、今回は“画は浮かぶけど不安”という感じでした。天堂が魅力的でありつつ結構エッジーなキャラクターでもあったので、自分に全うできるかなと。

――視聴者から「胸キュンした」という声もあがっていますが、その感想を聞いていかがですか?

佐藤:まずは疑うことにしているので、「本当かな?」ってまだ信用していません(笑)。

上白石:私は「(胸キュンした)でしょ?」って思います(笑)。胸キュンさせるのって大変だろうなと思うけど、健さんがいろんなプランを考えてくださるので……。

佐藤:そうでしたっけ? 身に覚えがない(笑)。

上白石:漫画的なことでも妙にリアルに感じたりして、スタッフさんからも「本当に役得だね」と言われます。世の女性を代表してキュンキュンしています(笑)。

佐藤:役得なのは、お互い様ですよ。

上白石:え!? よくそんなことをおっしゃる(笑)。

――上白石さんは、少女漫画原作を演じる上で意識していることは?

上白石:どう頑張っても主人公のような可愛い顔にはなれないので、内面でどう魅せるか。ちょっとでも可愛いと思ってもらったほうが絶対にいいので、私のポテンシャルでやるにはどうしたらいいんだろうと考えています(笑)。漫画ならではの可愛さみたいなものもあると思うので、迷った時には漫画を見直して「これが可愛いなのか!」と再確認しています。でも、演じる時にはキャストのみなさんと向き合う中で、身を任せてという感じですね。

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