『知らなくていいコト』で“いまどき女子”を好演 期待の若手女優・関水渚の武器は瞬発力?
現在放送中の連続ドラマ『知らなくていいコト』(日本テレビ系)で吉高由里子扮する主人公・真壁ケイトが務める「週刊イースト」編集部の連載班・小泉愛花を演じる女優・関水渚。劇中では、ケイトと別れたばかりの野中春樹(重岡大毅)にモーションをかけ、付き合い始めるなど、天真爛漫ないまどき女子を好演している。
関水の女優デビュー作は、石井裕也監督がメガホンを取った『町田くんの世界』。本作では、まったくの演技未経験ながら、1000人を超えるオーディションで、ヒロインの座を獲得。この作品で、キネマ旬報ベスト・テン新人俳優賞をはじめ、ブルーリボン賞、毎日映画コンクールなど、多くの新人賞を受賞した。
石井監督は「新人というものは計り知れない爆発力やすごみがある」と話していたが、その言葉通り、関水演じる“猪原さん”は、複雑な家庭環境に育ち、不登校になるという難役ながらも、新人ならではの瑞々しさと、すがすがしいほどに感情を爆発させるさまをフィルムに焼き付けた。
初めての映画で感情のふり幅の上限を大きく上げることができたことは、関水にとってはかけがえのない経験だったようで「大好きな人にすごく怒るシーンがあるのですが、いままで私のなかで、好きな人にあそこまで怒るという感情はまったくなかった」と芝居を通じて、自分自身を知っていく作業を「ものすごく楽しい」と語っていた。
デビュー作のインタビュー(トレンドニュース|【インタビュー】映画『町田くんの世界』で大抜擢された新人俳優・細田佳央太&関水渚!「石井裕也監督は神様」)で「反省点も多く、もっとできるようになりたい。負けたくないという気持ちが芽生えてきた」と語っていた関水は、その後、連続ドラマ『4分間のマリーゴールド』(TBS系)では、福士蒼汰演じる花巻みことが務める消防署で、救急救命士を目指し勉強中の阿部志乃としてレギュラー出演を果たすと、現在公開中の映画『カイジ ファイナルゲーム』でも、藤原竜也演じるカイジと行動を共にする、茶髪で明るく元気なヒロインを務めた。