吉川愛×萩原みのり×今泉佑唯が語り合う、映画『転がるビー玉』裏話と同年代への意識
映画『転がるビー玉』が2月7日より全国公開された。ファッション&カルチャーマガジン『NYLON JAPAN』の創刊15周年記念プロジェクトとなる本作は、かつてないほどの大規模再開発中の渋谷で、いずれ取り壊されることが決まっている古いマンションをシェアして生活する、3人の女の子の葛藤と幸せを描いた青春映画だ。
メインキャストを務めたのは、吉川愛、萩原みのり、今泉佑唯の3人。モデルの愛を演じた吉川、編集者の瑞穂を演じた萩原、ストリートミュージシャンの恵梨香を演じた今泉に、それぞれの印象や撮影で印象に残ったことなどを語り合ってもらった。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】
“ボケ対ツッコミ2人”から“ボケ2人対ツッコミ”へ!?
ーー今回メインキャストとなった皆さんは初共演だったそうですが、それぞれの印象はどうでしたか?
萩原みのり(以下、萩原):私は2人と違ってオーディションで選んでいただいたので、すごいところに混ぜていただいたなという感覚でした。2人の名前を聞いたときに、「同じ場所に立っていいんだ」と思ったぐらいで。でも、最初に会った時、ずーみん(今泉佑唯)が歌っていたんです(笑)。
一同:はははは(笑)。
萩原:なんか大きな声で不思議な歌を歌っていて。だから、すごい変わった子だなと思いました(笑)。で、愛ちゃんはめっちゃクール。“変わった子”と“クールな子”という印象でした。
吉川愛(以下、吉川):あれ、自分で作った歌だよね?
今泉佑唯(以下、今泉):うん。なんかその場で思いついたトマトポテトの歌(笑)。
一同:(爆笑)
今泉:その時ぐらいからトマトポテトがめちゃくちゃ流行ってて。
萩原:まだ歌ってるんだ!(笑)
吉川:完成はしたの?
今泉:いや、してない(笑)。あそこだけ。
萩原:彼女、本当にすごいんです。今日もメイクしながら歌ってました。自分の面白さに気づいてないんですよ。
今泉:(笑)。逆に私は、ここに自分が入っていいのかなっていうぐらい、すごく不安だったんです。最初はなんかもう怖くて……。2人ともすごいクールだから。
吉川・萩原:ははは(笑)。
今泉:愛ちゃんは「絶対クールだ」ってなんとなくイメトレしてたんです。だけど、みのりちゃんが想像以上にクールで……。もうクールすぎるクール。「あ、どうしよう。場違いだ」と思っていました。
吉川:でも私は、みのりちゃんは大体想像がついてました。
萩原:お互い人見知りってことを察してたよね。
吉川:そう! 本当に人見知り同士なので、「あ、どうも」「すいません」みたいな。厚すぎる壁があって、最初は怖かったです。
萩原:それめっちゃ言われるんだよな~。
吉川:だって本当に怖かったもん!(笑)
萩原:(笑)
吉川:私もよく「初対面怖い」って言われるので、たぶん同じ部類なんだろうなというのは一瞬で分かりました。で、ずーみんは……(笑)。最初はおとなしい、クールなタイプかと思ったんですけど、180度違いましたね。
今泉:お!
萩原:褒めたんじゃない!
一同:はははは(笑)。
吉川:初めて会ったときに歌ってたずーみんを見て、「あ、こういう人なんだ」って一瞬で分かったんです。「人見知りしないんですか?」って聞いたら、「私全然しないのー!」って言ってて(笑)。その返答ですぐに理解しました。だから、思っていたイメージとは全然違いましたね。
――確かに実際にお会いすると結構ギャップがありますね。
今泉:えー、ありますか? ギャップ萌え?
吉川:そこまで言ってない(笑)。
萩原:自分で言わないで、本当に(笑)。でも、ずーみんがいなかったら私と愛ちゃんの壁は、絶対に取れなかったと思う。
吉川:うん、取れなかったね。
萩原:なんかもうずーみんが自由すぎて。私たち2人はそれに圧倒されるというか。ボケ対ツッコミ2人みたいな感じでした。
今泉:でも途中から変わったよね。ボケ(吉川愛)とツッコミ(萩原みのり)になったじゃん!
吉川:えっ!?
萩原:そう! なんか途中で移っちゃって(笑)。2人がボケになっちゃった。
今泉:えっ、気づいてないの? ボケだったよ!
吉川:えっ!? 気づいてない気づいてない。
今泉:途中からずっとボケだった(笑)。
萩原:いや、本当に。途中で覚醒したんだよ! 最初は一緒に回収する側だったんだけど、いつの間にか一緒にボケてた(笑)。
一同:はははは(笑)。
萩原:ここで私までボケたら終わるなと思った。
吉川:素が出てたのかもしれない。仕事のときはクールかもしれないけど、プライベートははじけるタイプなので(笑)。
ーー映画ではアドリブのシーンも多かったそうですね。
萩原:結構あったよね?
吉川:結構あったね。
萩原:クラブ帰りにコンビニ行くシーンのコンビニの中はほぼアドリブでした。あと停電のシーン。電気がバッて消えたあとも、ほぼ全てアドリブでしたね。
吉川:もともとは台詞があったんですけど、それを忘れていて(笑)。それで結果的にアドリブになったんだよね。
萩原:そうそう。お2人、どんどんテンションがぶち上がっていきましたね。
一同:はははは(笑)
萩原:もう回収不可能ぐらいまでテンションが上がっているのを、私が必死で拾い集めていました。