新田真剣佑×北村匠海W主演作で初ヒロイン 久保田紗友が振り返る『サヨナラまでの30分』の経験

久保田紗友が振り返る、初ヒロインの経験

 新田真剣佑と北村匠海がW主演を務める映画『サヨナラまでの30分』が1月24日に公開された。『君と100回目の恋』の大島里美が脚本を手がけ、『東京喰種トーキョーグール』の萩原健太郎が監督を務めた本作は、カセットテープを再生する30分間だけ入れ替わり、ひとつの体を共有することになった、バンドECHOLL(エコール)のボーカルで1年前に死んでしまったアキと、人と関わることが苦手で就職活動も失敗ばかりの大学生・颯太、そしてバンドメンバーたちの関係を描いた青春音楽ラブストーリーだ。

 本作のヒロインに抜擢されたのは、映画『ハローグッバイ』やドラマ『この世界の片隅に』(TBS系)の久保田紗友。初ヒロインを演じることになった心境や、新田真剣佑と北村匠海との共演について振り返ってもらった。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

「感情の出し方のバランスはすごく悩んだ」

ーー今回はオーディションでヒロインであるカナの役を射止めたそうですね。

久保田紗友(以下、久保田):監督とプロデューサーさんと2対1のオーディションでした。実際に決まってからは、ヒロインを演じる上でのプレッシャーが強くて、嬉しいという気持ちよりも、この撮影をちゃんと乗り越えられるのだろうかという不安の方が大きかったです。それでも、役のためにピアノを練習したり、共演者の皆さんと一緒にバンドで音を合わせたりしていくうちにどんどん実感が湧いてきて、そのままクランクインしたという感じでした。常に目の前にあることしか見えていない状況でしたね。

ーー新田真剣佑さんと北村匠海さんがW主演というのはどの段階で知ったんですか?

久保田:オーディションの時はまだ知らなくて、私がカナ役に決まってから教えていただきました。お2人とも本当にご活躍されている方なので、作品を観ていただける方もたくさんいるだろうし、私自身の名前ももっと知っていただけるチャンスだなとは思いました。

ーーしかも久保田さんにとっては初のヒロイン役で、初の恋愛映画でもあります。

久保田:そうなんですよ。でも、結局どんな役をやるにせよ、人それぞれ違う人生があって、必ず初めての経験はあるわけなので、初めてだからといって何か気負うことは全くなくて。他の作品と関わり方は変えず、そこにカナとして存在するのが私の務めだと思っていたので、ただその一心のみでした。

ーーメインキャストの中で紅一点の存在であるカナは、大切な人を失い、また新しい出会いも経験するという難しい役どころだったように思います。

久保田:すごく難しかったです。アキが亡くなってから1年の時間が経っているけれども、人って時間が経つと変化にも慣れてしまうこともあるじゃないですか。カナも、アキが亡くなったことを受け入れられないまま、いろんなことでごまかして生活することにも慣れてきてしまっている。なので、アキのことを言われても感情が大きく揺さぶられることはないだろうし、一方で根底には間違いなくアキがいるわけなので、その感情の出し方のバランスはすごく悩みましたね。紅一点というのも、最初はやっぱり「どうしようどうしよう……」って。

ーーしかも久保田さんが一番年下ですよね。

久保田:でも、序盤のほうで皆さんが結構気にかけてくださったおかげで、すぐに打ち解けられました。途中からは「女の子1人」ということも考えなくなって、休憩中とかもずっと楽しく話したりしていました。本当に“バンドメンバー”という感覚でしたね。

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