『トップナイフ』天海祐希と対峙する3人のクセモノたち 『女王の教室』から進化を遂げた“女帝”

『トップナイフ』天海祐希vs3人のクセモノ

 新土曜ドラマ『トップナイフ ー天才脳外科医の条件ー』(日本テレビ系)の放送がはじまった。

 本作は、主演の天海祐希を機軸に、演出には『女王の教室』(日本テレビ系)、『演歌の女王』(日本テレビ系)の大塚恭司、脚本には『離婚弁護士』(フジテレビ系)、『BOSS』(フジテレビ系)の林宏司が名を連ねるなど、「再タッグ組」が集結したドラマだ。ことに林宏司は、『医龍』(フジテレビ系)や『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(フジテレビ系)など、日本の医療ドラマを牽引してきた脚本家。その彼が紡ぎ出すオリジナルストーリーのもと、孤高に天才を究める脳神経外科医たちの群像劇が展開されていく。

 天海祐希が演じるのは“女帝”と呼ばれる天才脳神経外科医・深山瑤子。その気高き異名から、それこそ演出家が同一である『女王の教室』の阿久津真矢を想起させる冷徹なキャラクターが浮かび上がってくるかと思いきや、実際は強い女性ぶりを発揮しながらも「患者のことを考えすぎる」というとても人間的な役回り。相手に厳しく接しながら決して人間関係を蔑ろにしないところに、天海祐希という女優の持つ“姉御肌”な雰囲気がうまく混ざり合っている、そんな役どころだ。

 初回放送では、深山が新たに赴任してきた3人の“クセモノ脳神経外科医たち”と対面する場面が描かれた。

 3人のクセモノ脳神経外科医ーー。黒岩健吾(椎名桔平)は“トップナイフ”の名を我がものにする世界的名医だが、一方で自分のことしか考えておらず、女癖の悪さに難あり。外科とカテーテルの二刀流で三度の飯よりオペが好きな西郡琢磨(永山絢斗)は、上司である深山に対してもタメ口をきく、怖いもの知らずな変わりもの。そして新人研修医の小机幸子(広瀬アリス)は、医学部を主席で卒業した実力を糧に自信を漲らせるが、実は実践の場では役立たずで壁にぶつかる……という役柄。確かに三者三様のクセモノぶりで、そのキャラクターの背後にある物語が深山によってどう炙り出されていくのかに注目が集まる。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる