吉岡里帆、『時効警察』の“振り回す”役で本領発揮? 視聴者が虜にされる“吉岡マジック”とは

吉岡里帆、『時効警察』の“振り回す”役で本領発揮? 視聴者が虜にされる“吉岡マジック”とは

 水を得た魚とは、まさしくこのことか。女優・吉岡里帆が、テレビの中で久しぶりに振り切った芝居を披露している。というか、毎回毎回、そのハキハキとしながらも、どこか素っ頓狂な台詞回しはもちろん、予想外の声の出し方、そしてふとした瞬間に見せるその豪快な表情に、思わず爆笑を禁じ得ないのだ。いやはや、全然よくわからないよ、彩雲くん(笑)。そんな彼女の姿に快哉を叫んでいるのは、恐らく筆者だけではあるまい。

 12年ぶりに、まさかの復活を遂げた人気ドラマ“時効警察”の第3シリーズ『時効警察はじめました』(テレビ朝日系)。オダギリジョー、麻生久美子という主役の2人はもちろん、岩松了、ふせえり、江口のりこといった“時効管理課”の面々、さらには豊原功補、光石研など、お馴染みの面子が勢ぞろいする中、新たなレギュラーキャストとして投入されたのが、同年代の若いふたり――磯村勇斗と吉岡里帆である。


 彼女が演じるのは、レギュラー放送に先駆けてオンエアされた『時効警察・復活スペシャル』で初登場した彩雲真空(あやくも・まそら)という人物だ。刑事課の新人刑事で、豊原演じる十文字疾風の部下という設定の彼女は、時効管理課が扱う事件に興味津々、上司の目を盗んでは管理課を訪れ、その捜査にも神出鬼没的に顔を出すという、他の登場人物たちに負けず劣らず謎めいたキャラクターなのである。個性派ぞろいである管理課の面々に臆することなくハキハキと発言し、ときには周囲の人々を呆然とさせる彩雲くん。


 その上司である十文字刑事と同じくトレンチコートに身を包んだ彼女は、本シリーズにおいて長らく十文字刑事が担ってきた、ある種の“かき回し”役を、さらに押し進めた存在であるようだ。時折、管理課を訪れては、オダギリジョー演じる同期の霧山修一朗に、あからさまなライバル心をギラつかせながら、一方的に会話を繰り広げ、満足気に去ってゆく十文字刑事というキャラクター。それに対して彩雲刑事は、上司以上に時効管理課に入りびたり、まるでその一員であるかのように馴染みながら、和気あいあいと仲良く世間話をしていたりするのだ。言っていることややっていることはかなりデタラメなのに、満面の笑顔を浮かべながらハキハキと発言するその天真爛漫なキャラクター。そんな彼女の様子を見ながら、つくづく思うのだ。吉岡里帆の真骨頂は、“振り回される”役よりも“振り回す”役にあるのではないかと。よくよく考えると、そこそこウザいのだが、持ち前の愛嬌と勢いで、それをゴリ押してしまう吉岡マジック。

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