マコチの急速なクズ男化を見逃している? 『モトカレマニア』高良健吾が生み出した憎めないキャラ

マコチの急速なクズ男化を見逃している? 『モトカレマニア』高良健吾が生み出した憎めないキャラ

 第3話にして急展開を迎え、最強のモトカレマニア・さくらが参戦。ユリカにビシバシ恋愛指南をしながらも、自分も20年以上も初恋の相手が忘れられないモトカレマニアだ。マコチとの関係は詳しくは明かされていないものの、現状は「ただそばにいてくれるだけでいい」と話している。20年もモトカレマニアを続けていたせいでだいぶ拗らせた世界観を持っていることが伺えた。そして、さくらが元カレと再会しているシーンも描かれた。今回ユリカに話した考えが今後変化していくのかにも注目したい。

 また、ここにきてマコチが急速にクズ化していることも特筆すべきポイントだろう。本作はユリカの視点で語られ、進行するために、私たちはついユリカ目線で作品に没入してしまう。故にユリカと同じように、マコチは輝いていて素晴らしい男性であると刷り込まれてしまっている。爽やかで仕事もできる、ズレているが憎めない、言ってしまえばそんな姿まで可愛い。いつだって穏便で優しく上品な男性だと思い込んでいる。

 だが、第3話のクライマックスで、ひろ美がマコチを罵倒するシーンでようやく目が覚めたはずだ。自分の恋愛感情を棚に上げて山下(浜野謙太)の存在を気にしたり、突然しゃしゃり出てきて仕事を応援したかと思ったら、告白された途端にキスをして、挙句付き合ってないときっぱり言ってその場を去る。何一つ誠意を持って向き合わず、常にユリカから逃げ続けているのだ。

 これだけユリカを振り回すが、それでも憎めないキャラクターのマコチ。高良の爽やかな笑顔と、優しい声を聞くと、ユリカのようにフラフラと吸い寄せられてしまう気持ちにも納得してしまう。

 山下とむぎ(田中みな実)、千鶴(趣里)を巡る物語も同時進行で描かれ、次週も大きく物語が動きそうな予感を見せている。第3話の時点ではクズ男ぶりが顕著なマコチだが、マコチのユリカに対する本心を解き明かすまで見逃すことはできない。願わくば、妄想マコチのような誠実なマコチの姿を見たい。

■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter

■放送情報
木曜劇場『モトカレマニア』
フジテレビ系にて毎週(木)22:00~22:54放送
出演:新木優子、高良健吾、浜野謙太、田中みな実、よしこ、森田甘路、関口メンディー、加藤虎ノ介、大地、大倉空人、井上翔太、趣里、小手伸也、山口紗弥加ほか
原作:瀧波ユカリ『モトカレマニア』(講談社『Kiss』連載)
脚本:坪田文
プロデュース:草ヶ谷大輔
演出:並木道子、相沢秀幸
制作著作:フジテレビジョン
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/motokaremania/
公式Twitter:https://twitter.com/motokare_mania
新木優子ドラマ専用アメブロ:https://ameblo.jp/motokaremania-arakiyuko

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

音楽記事ピックアップ