夏帆×シム・ウンギョンが語る、『ブルーアワーにぶっ飛ばす』で向き合った“等身大の自分”

夏帆×シム・ウンギョンが語る、『ブルーアワーにぶっ飛ばす』で向き合った“等身大の自分”

 「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM」にて2016年審査員特別賞に輝いた箱田優子の初監督作『ブルーアワーにぶっ飛ばす』が公開中だ。

 本作の主人公は、東京で日々仕事に明け暮れ、満ち足りた日々を送っているように見えるが、心は荒みきっている30歳の砂田。自由で天真爛漫な秘密の友達・清浦と共に、嫌いな故郷に帰ることになった砂田が、自分自身と向き合っていく。

 主人公の砂田を演じた夏帆と、親友・清浦役を務めたシム・ウンギョンにインタビューを行った。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

夏帆「“これが今の等身大の私なんだな”と思ってすごく落ち込みました」


ーー砂田という役に関して、夏帆さんが「今まで一番やりたい役に出会えた」だと思ったと聞きました。

夏帆:今の自分の等身大でできる役をやりたいと考えていました。“一番やりたい役”と思えたのも、現場で感じたことで、人には言わないような小さな葛藤や、日々感じている寂しさ、そういう感情を表現できたらいいなと思っていました。

ーー監督が「俳優の背景のようなものが作品にじみ出て欲しい」と言われていたそうですが、どう捉えて演技していましたか。

夏帆:この作品は、箱田さんの実体験が脚本に反映されているのですが、だからといって箱田さんを演じるというわけではなくて、砂田という役が、箱田さんなのか私なのか砂田なのか、その辺の境が曖昧になったら面白いなと考えていました。撮影が進むにつれて、だんだんと、自分なのか、砂田なのか、と感じられるほど、等身大での自分の演技ができたと思っています。

ーーウンギョンさんはどうですか?

シム・ウンギョン(以下、ウンギョン):清浦の言い方も監督にちょっと近いところがあるんです。ただ、言い方を真似したりしたわけじゃなく、色々参考にしたことをどう自分のものとして芝居で出すのかを常に考えていました。監督からアドリブを出して欲しいとのリクエストがあって、やってみたりしたのですが、そこで出てくる2人の自然なキャッチポールを監督は求めていらっしゃったのかなと思います。

ーー夏帆さんは監督とはどういうやりとりを?

夏帆:撮影に入る前に監督と会う機会をいただいて、ご飯を食べに行ったり、お酒を飲みに行きました。プライベートな話や作品に対しての話を、現場でも現場の外でもして、たくさんコミュニケーションをとりました。監督がまずどういう人なのかというのを知りたかったですし、私がどういう人間で日々どういうことを考えているのかも知ってもらいたくて。

夏帆とシム・ウンギョン

ーー実際に映画を見て、何を感じました?

夏帆:1番最初に観た時は「これが今の等身大の私なんだな」と思ってすごく落ち込みました。自分の見たくない汚い部分、ダサいところが映画の中で切り取られいて。けれど、2回目はもうちょっと客観的にこの映画を観ることができて、純粋に面白いなと感じたし、この映画がすごい好きだなって思いました。こういう言い方すると語弊があるかもしれないですけど、ここ最近で仕事した中で1番好きな作品です。

ウンギョン:この作品を見て自分自身を愛することって何だろう? と考えてしまいました。それってなかなかできないことだし、自分のことを考えると恥ずかしいことばかり思い浮かんできますし。でも、それでもそれが私の姿で、そういう足りないところがたくさんある私を自分にどう納得させて、生きていくのかが大人たちの本当の悩みなんだろうなと。『ブルーアワーにぶっ飛ばす』はそういう大人たちの孤独とか寂しさを暖かく見守っている映画だと思います。

夏帆:感じることだったり、刺さる部分ってそれぞれ違うと思うんですけど、これは自分の物語だなと感じてもらえる作品なんじゃないかなと思います。それだけ共感してもらえる作品ができたなと。

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