夏帆×シム・ウンギョンが語る、『ブルーアワーにぶっ飛ばす』で向き合った“等身大の自分”

夏帆×シム・ウンギョン『ブルーアワーにぶっ飛ばす』

シム・ウンギョン「夏帆さんから刺激をたくさん受けました」


ーーウンギョンさんは、この作品の現場が日本映画初だったそうですね。

ウンギョン:『新聞記者』より撮影が先だったので、全てが新しい経験でした。日本のインディーズ映画の場合、制作期間が作品によって短かったり長かったりすると聞いていましたが、韓国は大体3〜4カ月ぐらいかかるので、今回の『ブルーアワーにぶっ飛ばす』のように2週間ほどで映画を撮るのは最初は想像ができなくて、ちゃんと役に入り込んで芝居ができるか心配もありました。でも、現場の雰囲気があまりにも明るくて楽しく、夏帆さんに寄り添ってもらって心強かったです。真夏の暑さは本当に厳しかったのですが、素晴らしいキャスト、スタッフの方々と一緒で、とても素敵でした。

夏帆:私もウンギョンちゃんがいるとすごい心強かったです。心の拠り所というか、ウンギョンちゃんが現場にいてくれるとすごくリラックスできて。砂田と清浦の関係とちょっと近かったのかなと思います。

 確かにローバジェットで期間も短くて、大変ではあったんですけど、純粋に映画が好きで、いい映画を作ろうという志を持っている人たちが集まった現場でした。とにかくみんないい作品を撮ろうっていう熱量が高くて。そういう場にいられるのはすごく幸せだし、今振り返っても本当にいい現場だったなと思いますね。

ーー共演してお互いの印象はいかがでした?

ウンギョン:以前から夏帆さんの作品を見ていて、特に『海街diary』が好きです。夏帆さんが演じた千佳ちゃんのキャラクターがすごく明るくて、今回の清浦のイメージにも影響を受けています。

夏帆:私も撮影に入る前にウンギョンちゃんの過去作を見ていて、すごい役者さんだなと思っていたので、実際現場でご一緒できるのが怖くもあり、楽しみでもあったんです。実際お芝居してて、アドリブもたくさんあったんですけど、そのどれもが面白くて、ついつい見入ってしまう場面が多くて。今回初めてご一緒してウンギョンちゃんのことがすごく好きになりましたし、現場にいるみんながそうだったんですよね。人を惹きつける魅力のある方だなと思いました。

ウンギョン:夏帆さんのこの作品への熱量は誰よりも強かったと思います。夏帆さんから刺激をたくさん受けました。

 夏帆さんは本当にその劇の中に生きている人みたいに馴染んでくるんです。そういう自然さが俳優として本当に羨ましいですし、刺激を受けました。これまでの作品を見ていて、夏帆さんは余裕を持って芝居をする方だなと思っていたので、一緒に共演して、本当に素晴らしい役者さんだと改めて思いました。

夏帆:ウンギョンちゃんは、すごくスケールが大きいというか、実際に面と向かってお芝居していてもスクリーンからはみ出してるんです。3Dなんじゃないかなって思うぐらい伸びやかで、吸引力みたいなものをすごく感じました。絵に映ってても、次は何するんだろうとついつい目で追ってしまうというか。

ウンギョン:とんでもないです。夏帆さんは細かい芝居が自然で、本当に羨ましいです。

夏帆:すごい褒め合いみたいに(笑)。そんな風に言ってもらえるなんて嬉しいな。

ーーどのシーンも2人のテンポ感が絶妙だなと感じたんですが、お気に入りのシーンはありますか。

ウンギョン:喫茶店のシーンは私の登場シーンで夏帆さんとも初めての芝居だったので、本当にワクワクしました。緊張もしていて、いつの間にか撮影が終わってしまったと感じてしまうくらい(笑)。大事にしてたシーンの中の1つです。その時、夏帆さんとの本格的に演技のやりとりをしましたね。

夏帆:リハーサルはしていたんですけど、2人のシーンの1番はじめがあの喫茶店のシーンだったので、私もウンギョンちゃんも緊張していたんだろうなと思います。でも、あまりシーンを切り取ってどこが好きというより全体の流れで見てるので……すごい難しいな。でもウンギョンちゃんと一緒のシーンはすごい楽しかったなって思う。

ウンギョン:私はほぼ夏帆さんと一緒のシーンしかなかったです。本当にとっても楽しかったです。

(取材・文・写真=大和田茉椰)

■公開情報
『ブルーアワーにぶっ飛ばす』
テアトル新宿、ユーロスペースほか全国公開中
出演:夏帆、シム・ウンギョン、渡辺大知、黒田大輔、上杉美風、小野敦子、嶋田久作、伊藤沙莉、高山のえみ、ユースケ・サンタマリア、でんでん、南果歩
監督・脚本:箱田優子
製作:中西一雄
企画・プロデュース:遠山大輔
プロデューサー:星野秀樹
音楽:松崎ナオ
製作:「ブルーアワーにぶっ飛ばす」製作委員会
製作幹事:カルチュア・エンタテインメント
制作プロダクション:ツインズジャパン
配給:ビターズ・エンド
2019年/日本/カラー/アメリカンビスタ/DCP5.1ch/92分 
(c)2019「ブルーアワーにぶっ飛ばす」製作委員会
公式サイト:http://blue-hour.jp/

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<応募締切>
10月31日(木)

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