『なつぞら』柴田家にたんぽぽが咲く 雪次郎と夕見子の“これまで”と“これから”
結婚する資格はないかもしれないという夕見子にとよ(高畑淳子)は「東京に駆け落ちしたって話かい? 私はあれを聞いて夕見子ちゃんを見直したね。もしかしてそったらこと気にしてんかい?」と優しく諭す。とよは、なつ(広瀬すず)が東京に行くことを悩んでいる際には、子どもを守るために家を出たという過去を語っていた。とよの開拓者一世としての気概を改めて感じさせる。
倉田先生(柄本佑)の「結婚に必要なものは資格ではない。覚悟だ」という金言を受け、夕見子は、「もし結婚するとしたらあんたしかいないと思ってた」と結婚を承諾する。高校時代、なつに演劇を語る時に、妙にウマが合っていると明美(平尾菜々花)と指摘されていた。その頃から意識していたのだろうか。
そのまま、雪次郎は柴田家へ挨拶に向かう。短い間に二度も結婚がやってきた柴田家に「たんぽぽが咲いた」と形容する剛男(藤木直人)。坂場(中川大志)が挨拶に来た際は厳しい姿を見せた泰樹(草刈正雄)も「うまいな、これ」とご満悦の様子。先週から怒涛の結婚ラッシュが続いており、『なつぞら』も残すところ3分の1となった。雪次郎と夕見子の開拓の行方にも注目だ。
(文=安田周平)
■放送情報
連続テレビ小説『なつぞら』
4月1日(月)〜全156回
作:大森寿美男
語り:内村光良
出演:広瀬すず、中川大志、染谷将太、川島明、小手伸也、渡辺麻友、伊原六花、田村健太郎、井浦新ほか
制作統括:磯智明、福岡利武
演出:木村隆文、田中正、渡辺哲也ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/natsuzora/