2019.07.31 18:00

宮沢氷魚が語る、『偽装不倫』で学んだ恋愛ドラマの醍醐味　「100%ときめかせたい」

「何か重いものを背負ってこの恋愛をしている」

ーーそんな中、今回恋愛ドラマに初挑戦しています。

宮沢：恋愛ドラマなので、まず僕は鐘子さんのことをときめかさなければならないというひとつのミッションがあります。それに加え、視聴者の方たちもドキドキさせないと、という大きなプレッシャーもあるんです。人それぞれいろんな恋愛観があって、みんなをときめかせることは難しいと思うのですが、鐘子さんと、鐘子さんの要素を持っている方々を100%ときめかせたい。そのためにも、しっかり鐘子さんと向き合うことが必要なんじゃないかと。

ーー丈はどういう人だと考えていますか？

宮沢：海外生活が長いので、ちょっとだけ日本人離れした感性ーー特に恋愛観を持っていると思います。丈はとても女性を大切にするんですよね。ジェントルマンですし、鐘子さんをとても大事にします。

ーー丈と鐘子が互いに惹かれ合うのはなぜだと思いますか？

宮沢： 2人はそれぞれ悩みを抱えています。鐘子さんは30代で周りが結婚し始めている中自分には相手がおらず、婚活もうまくいかない、派遣社員のままっていうコンプレックスがあって、そこからついた嘘で丈との恋愛が始まる。丈は丈で鐘子さんや周りに言えないことがある。どっちも何か重いものを背負ってこの恋愛をしているんだと思います。恋愛は全部が美しいものじゃないし、そういった悩みを背負って恋愛をしている2人の姿をぜひ見てもらいたいです。

ーー鐘子が抱えるコンプレックスは、今の時代ならではですね。

宮沢：今の時代、一人でも生きていけると僕は思っています。でもその中で恋愛をすると決断をした2人なので、そこにはちゃんとした理由があるし、お互いに相手を必要としている理由を感じている。その部分は今後どんどん視聴者に伝わっていくと思います。

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ーー今後2人の関係がどう変化していくか楽しみです。

宮沢：アラサー女子の鐘子さんは、すごく悩んでいて、恋愛を諦めている時に伴野丈に出会います。その諦めた時に生まれた恋愛や恋心は、すごく自然なものだと思います。恋愛しようしようと思っているとなかなかいい相手と巡り会えず、もういいやと思っていた時に自分に一番会う人に出会うことって実は多いんじゃないかと。特に30代は周りが結婚し始めたりして、焦る時期なのかもしれません。そう悩んでいる人たちに、希望と言ったら大げさかもしれませんが、「あ、こういうこともあるんだ」と自分や周りへの期待が生まれるきっかけになれればとても嬉しいです。

（取材・文＝若田悠希／撮影＝林直幸）

■番組情報
『偽装不倫』
日本テレビ系にて毎週（水）22時〜放送
原作：東村アキコ
脚本：衛藤凛　
演出：鈴木勇馬、南雲聖一　
出演：杏、宮沢氷魚、瀬戸利樹、MEGUMI、谷原章介、仲間由紀恵ほか
(c)日本テレビ
公式サイト：https://www.ntv.co.jp/gisouhurin/