『ストロベリーナイト・サーガ』インタビュー
『ストロベリーナイト・サーガ』渡辺恒也P、反響に手応え 「ブルーマーダー」に託したテーマとは
『ストロベリーナイト・サーガ』(フジテレビ系)がいよいよ6月20日に最終回を迎える。本作は、2010年より竹内結子主演で放送されてきた『ストロベリーナイト』を再構築し、同じ物語をいちから描いた作品である。連続ドラマやスペシャルドラマ、そして劇場版まで展開された話題作のリメイクで、思い切った挑戦であった。主人公の姫川玲子には、原作の年齢よりかなり若い二階堂ふみを起用。新生”姫川玲子”を作り上げた。それに付随し、姫川との関係性が重要となる新しい菊田像も求められ、亀梨和也が抜擢された。そんな2人を筆頭に走り続けた『ストロベリーナイト・サーガ』について、最終回を目前にプロデューサーの渡辺恒也氏に視聴者からの反響を聞いた。
「スタートした当初は前に放送したシリーズと同じ原作を取り扱った回もあったので、戸惑いの声もありました。しかし徐々に今回のキャストと世界観、演出にも馴染んでいただけたようで、中盤あたりからは『今回の登場人物たちの世界観もいいな』と、評価していただけけるようになってきました。特に10話からは始まった『ブルーマーダー』は原作の姫川玲子シリーズで初めて映像化される話でもあるので、そこに対しての期待の声を多くいただいているのをすごく感じます」
この『ブルーマーダー』は、青いマスクをかぶった「ブルーマーダー」と呼ばれる殺人鬼が、暴力団組長などの反社会的組織の人間を残忍な方法で大勢殺害する謎の殺人事件を取り上げた作品だ。かなり思い入れのある作品だそうで、ドラマの締めとなるラスト2話を飾るだけに、とても重要な流れを踏襲しているようだ。
「今回の“サーガ”というタイトルをつけようと思ったのも、この『ブルーマーダー』を映像化したいという思いが大きなウエイトを占めていました。ですので、そこに向けて話を作ってきたからこそ、僕らとしても満を持してという思いがありましたね。この『ブルーマーダー』を最終話まで観ていただくと、今回のサーガの流れや、大きな意味での物語の終着点を感じていただけるのではないかと思います。最終話の中で、要潤さん演じる木野(ブルーマーダー)の、犯行の動機や目的が明らかになっていきます。最終話を観ていただくと、『ストロベリーナイト・サーガ』の根底に流れている、人間と犯罪や、刑事との関係などがわかると思います。『ブルーマーダー』は、作品全体のテーマの芯を食ったストーリー展開になっているんです」