TEAM NACS 戸次重幸、『なつぞら』で“道民性”を生かし熱演 メンバー全員出演にも期待高まる

北海道に映えるTEAM NACS 戸次重幸

 北海道が生んだ演劇集団TEAM NACSのメンバーの1人、戸次重幸が北海道を舞台にしたNHKの連続テレビ小説『なつぞら』に出演している。戸次が演じるのは、天陽(吉沢亮)の父・正治。北海道とゆかりの深い戸次は、戦争で家屋を失い、新天地となる北海道で懸命に生きようとする姿を熱演している。

 バラエティ番組で見せた数々のエピソードから「ミスター残念」と呼ばれることが多い戸次。ソロプロジェクト『MONSTER MATES』初日にも、1人だけギミックが作動しないハプニングがあり、その残念っぷりにファンが湧く場面もあった。TEAM NACSのメンバーの中で最も「やんちゃ」な戸次だが、その熱い演技には定評がある。今作では、山田家の開墾を手助けする泰樹(草刈正雄)らから、開墾者としての姿勢を学ぼうとする熱心な姿が印象的だ。

 主人公・なつ(広瀬すず)は度々「天陽くんを助けたい」と泰樹に助けを求めてきたが、その背景には必ず、農業に苦戦する正治の姿があった。1人で土地を切り開いてきた泰樹とは違い、北海道へやってくるまで農業を経験したことがなかった正治。度重なる困難を必死に乗り越えようとするその姿からは、開拓の厳しさがひしひしと感じられる。


 戸次はNHKドラマ・ガイド『連続テレビ小説 なつぞら Part1』で「僕は北海道生まれで、東京で仕事をし始めてから道民のフロンティアスピリットを自覚するようになりました。血筋や伝統にとらわれず、『よかったら自分のおかげ、悪かったら自分のせい』という方程式で生きている人が多いなと。そうした実力主義の道民性が僕は好き」と答えている。戸次と正治の置かれている環境は真逆だが、北海道に生まれ、道民性をよく理解している戸次だからこそ、厳しい自然の中でひたむきに生きようとする正治の熱意を演じられるのだろう。

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