『わたし、定時で帰ります。』インタビュー
泉澤祐希×柄本時生『わたし、定時で帰ります。』対談 「人は人に助けられて生きてる」
回を重ねるたびに、話題を集めている火曜ドラマ『わたし、定時で帰ります。』(TBS系)。仕事へのモットーも、働くスタンスも違う、個性豊かなキャラクターが登場し、誰かしらに共感せずにはいられない。
そんなリアルなお仕事ドラマにおいて、「辞めようかな」が口グセの新人・来栖泰斗、そして職場に住み着く非効率男・吾妻徹を、それぞれ演じている泉澤祐希と柄本時生が対談。前編・後編でお届けするインタビューの後編は、ふたりの「働くとは?」に迫る。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり!】
※現場の雰囲気や関係性が語られた前編は、こちら
泉澤「働く=やりたいことをやってやる」
――おふたりは、早くから俳優さんを始められたという共通点もありますね。
柄本時生(以下、柄本):泉くんは、何歳からだっけ?
泉澤祐希(以下、泉澤):5歳くらいからです。だから、本当に小さいころは仕事という認識がなかったんですよ。本当に遊びに行く感覚だったと思います。中学生になるタイミングで、ちゃんと学校に行きたいって思って、一旦セーブして。大学もちゃんといって、経営学部を専攻して。普通の仕事をしてもいいかなって思ってたんですけど、やっぱりちょっと刺激がたりないなと思って、俳優をまたやりたいって。
柄本:僕も10代のころから始めて、この仕事をちゃんと職業として意識したのは、大学受験に失敗したころでしたね。職業・学生から、職業・俳優になるんだって。
――泉澤さん演じる来栖泰斗は、すぐに「辞めようかな」という口グセがありますが、現実ではそういう気持ちになることはありますか?
柄本:泉くん、「辞めたい」とか絶対に言わなそうだよね。どちらかというと、ちゃんと頑張るっていう。
泉澤:まあ、小さいころはありましたけど、最近はちゃんと頑張っていますね(笑)。時生さんはあります? この仕事を「辞めたい」と思ったこと。
柄本:逆に、いつ辞めてもいいとは思ってはいる。
泉澤:あ〜! それは、俺もあるかもしれないですね。
柄本:でしょ? ちょっと、そこはあるよね?
――それは俳優という職業には固執していない、ということですか?
泉澤:結局、働くことそのものは「嫌だ」とは思っていないので。なんか、なんでもできる気がしますよね。働く=やりたいことをやってやるぜ! みたいな感じです。
柄本:ほかに、やってみたいことある?
泉澤:俺は、洋服とか作ったりもしているので。
柄本:え? 洋服作ってるの? すごい! なんて言う名前?
泉澤:『id』っていうブランド(参照:Doi chang)です。『XLARGE』のデザイナーさんをやってる友だちと一緒に、ふたりで遊びで始めたんです。
柄本:いいなぁ! 楽しそう!
泉澤:本当にやりたいことをやっているだけなので。それが一番楽しいかなって。実は、YouTubeでゲーム実況も最近始めちゃったんですよ(参照:YouTube泉澤祐希チャンネル)。
――そうなんですか!
泉澤:この間もYouTubeで生放送したり。今度、時生さんも参戦してくださるんですよね?
柄本:そうなんです、そうなんです。
――柄本さんは、俳優業のほかにやりたいことはあるんですか?
柄本:僕は宮大工になりたい! ずっとやりたかったので、今でもなりたいですね。
泉澤:え〜! じゃあ、結構得意なんですか? DIYとか?
柄本:全然! 得意でもなんでもないのよ。ただ憧れているだけなの。
泉澤:趣味からやってみたらどうですか?
柄本:どうしようかな。なんかね、自分のために頑張る気力はないのよ。だからね、DIYとか全く興味ないのよ。なんだったんだろうね? 宮大工になりたい理由って。
泉澤:でもかっこいいですよね。大工さんとかって。俺も一時期すごい大道具さんに憧れていたので、なんとなくわかります。
柄本:そう! かっこいいの。 1番の理由は、神輿だったんですよ。僕、毎年神輿を担ぐんですけど。その中心にいる人たちって、そういう職人系の人たちなんですよ。2代目、3代目みたいな。だけど俺、その世襲制には入っていないから。だったら、宮大工になればその輪に入れるんじゃないかって思って(笑)。