『集団左遷!!』福山雅治の“必死すぎる中年男性”姿は必見! イメージを一新する“普通”ぶり

『集団左遷!!』福山雅治の“必死すぎる中年男性”姿は必見! イメージを一新する“普通”ぶり

香川照之、神木隆之介ら個性豊かな部下たち


 そして、その片岡を取り巻く部下たちもまた個性豊か。片岡の赴任初日、大きなあくびをしながら姿を現すのが、神木隆之介扮する滝川晃司。幹部候補生だったが、あることを機にドロップアウトした通称「奈落のエリート」。一見、やる気のなさそうに見える滝川だが、実はそうではないからこそ厄介。「頑張らなくていい」と指令を受けている片岡にとっては扱いに困る存在で、相も変わらず神木の緩急ある演技が光る。

 また、大河ドラマ『龍馬伝』(NHK総合)以来、約9年ぶりとなる福山との共演でも話題の香川照之が演じるのは、蒲田支店の副支店長・真山徹。公式サイトにある“喜怒哀楽をあまり表に出さないが、顔の筋肉は良く動く”という紹介には笑ってしまったが、まさにそれ。銀行マンとしての知識にも長け、仕事もテキパキとこなすが、必ず定時に帰宅する謎めいた人物。支店長として赴任してきた片岡を除け者にすることもないが、果たして真山は片岡にとって敵か味方か。その本心によって、蒲田支店の行く末は大きく左右することになりそうだ。

 ほかにも、あの手この手で片岡を追い詰める常務取締役人事担当の横山輝生(三上博史)、「死にたい」が口癖のイマドキ部下・平正樹(井之脇海)、ズバズバと強い口調で片岡の痛いところを突きまくる元ヤン銀行員・木田美恵子(中村アン)など、三友銀行はクセ者揃い。片岡は、ここからどう蒲田支店をまとめ上げ、巨大組織に下克上を挑むことになるのか。その助走部分ともいえる第一話から、早くも心は弾むばかりである。

 日々の生活に疲弊する人であふれるストレス社会の今。かく言う私自身も「疲れた」が口癖になりつつあるが、これまで「頑張ること」が当たり前だった人生において、「頑張らなくていい」というのは、意外と難しいものである。「頑張りたくない」と文句を言いながらも、頑張ってしまうのが日本人のサガ。そんな私たちを代表するかのような片岡の逆転劇には、視聴者の希望も詰まっているに違いない。頑張れ、片岡洋! 負けるな、片岡洋!!

■nakamura omame
ライター。制作会社、WEBサイト編集部、専業主婦を経てフリーライターに。5歳・7歳の息子を持つ2児の母。ママ向け&エンタメサイトを中心に執筆中。Twitter

■放送情報
日曜劇場『集団左遷!!』
TBS系にて、4月21日(日)スタート 毎週日曜21:00〜21:54放送
※初回85分スペシャル(21:00〜22:19)
出演:福山雅治、香川照之、神木隆之介、中村アン、井之脇海、高橋和也、迫田孝也、増田修一朗、谷口翔太、橋本真実、市村正親、酒向芳、橋爪淳、津嘉山正種、尾美としのり、三上博史、八木亜希子、西田尚美、赤堀雅秋、パパイヤ鈴木
語り手:貫地谷しほり
三友銀行イメージガール:生田絵梨花(乃木坂46)
原作:江波戸哲夫『新装版銀行支店長』『集団左遷』(講談社文庫)
脚本:いずみ吉紘
プロデュース:飯田和孝、中前勇児
演出:平川雄一朗、田中健太
製作著作:TBS
(c)TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/shudan-sasen/

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