『集団左遷!!』福山雅治の“必死すぎる中年男性”姿は必見! イメージを一新する“普通”ぶり

福山雅治、『集団左遷!!』でイメージを一新

 福山雅治が日曜劇場初主演を務める『集団左遷!!』(TBS系)が、今夜いよいよスタートする。福山が演じるのは、廃店が決定している銀行支店の支店長となった普通のサラリーマン・片岡洋。ドラマは、そんな片岡が、一筋縄ではいかない部下たちと共に、銀行という巨大組織に立ち向かう下克上。放送に先駆けて第一話を鑑賞した筆者が、その見どころについて紹介したい。

 原作は、江波戸哲夫の「新装版 銀行支店長」「集団左遷」(講談社文庫)。脚本は『ROOKIES』(TBS系)、映画『ROOKIES−卒業−』などで、アツい男たちの戦いを描いてきたいずみ吉紘が担当する。

 主人公の片岡は、理不尽なことがあっても「会社で生き残るため」と、すべてを飲み込んできた三友銀行勤務のサラリーマン。50歳を目前にして支店長への昇任人事を受けるも、赴任先は廃店が決まっている蒲田支店だった。上層部からは「廃店が決まっているので頑張らなくて大丈夫」と言われ、さらに廃店の暁には、片岡自身は「本部に戻し優遇する」という特例を受けてしまう。

 人生で初めて「頑張るな」と言われて困惑する片岡だが、この“頑張る・頑張らない”が今作のキーワード。片岡は、廃店になることを知らずに頑張る部下たちと、事あるごとに「頑張らなくていい」と釘を刺してくる上層部との板挟み状態。どうすべきかと思い悩んだ片岡は、銀行員人生をかけた一世一代の決意をすることとなる。

福山雅治の“普通”ぶり

 まず注目すべきは、クールなカッコ良さを取り払った福山の“普通”ぶり。昇任人事を受ければ素直に喜び、廃店が決まっているとわかれば落ち込み、「頑張るな」と言われれば動揺する。そして、とにかく走る走る走る……。福山は、プレミアム試写会にサプライズ登場した際「体に堪えたのは、駅に向かう坂道を下っていくシーン。あれが一番太ももに来ました」と明かしていたが、同シーン以外にも福山の激走場面はたっぷりと。これまでの福山雅治のイメージを一新するような、“必死すぎる中年男性”姿は必見だ。

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