『グッドワイフ』常盤貴子、“普通の女性”を演じる強み 木村佳乃、米倉涼子ら同世代女優との違い

常盤貴子の“色”が生かされた『グッド・ワイフ』

 『グッドワイフ』(TBS系)に主演している常盤貴子だが、TBS日曜劇場で主演を務めるのは、19年ぶりとのことだそうである。確かに、近年は単発ドラマの主演か、朝ドラ『まれ』(NHK総合)でヒロインの母親を演じていたという姿が思い浮かぶが、連ドラで見かけることは決して多くなかった。

 常盤貴子といえば、『愛していると言ってくれ』『ビューティフルライフ』(ともにTBS系)など、タイトルを聞いただけでぱっとその映像の記憶が蘇るような代表作を持ち、今は亡き香港のスター、レスリー・チャンと香港映画 『もういちど逢いたくて -星月童話』に出演するなど、この世代でもトップの女優として活躍してきた。

『グッドワイフ』(c)TBS

 現在、常盤に限らず40代の女優たちは、広く活躍している。放送中の『後妻業』(カンテレ・フジテレビ系)では、木村佳乃と木村多江がバチバチにやりあっているし、WOWOWの『連続ドラマW それを愛とまちがえるから』では、稲森いずみが夫婦とは何かを問うストーリーで主演を務めている。

 またドラマではないが、昨今は松たか子も、映画『来る』や『マスカレード・ホテル』で強烈な印象を残し、舞台『世界は一人』でも存在感を放っていた。

 現在のクールには出演していないが、『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』(テレビ朝日系)など人気シリーズを抱える米倉涼子もいれば、中谷美紀や篠原涼子なども連ドラ主演の常連だ。

 吉田羊(年齢非公表)や水野美紀、西田尚美、坂井真紀など、主演もバイプレイヤー的な立場でも活躍する人も入れれば、この世代の女優がバラエティ豊かに活躍していることがわかるだろう。

 こうした世代が活躍しているのは、仕事を主題にしたドラマでも、家庭を主題にしたドラマでも、自身の体験を重ね、リアリティを持って演じられる点にあるのではないだろうか。

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