『3年A組』菅田将暉の姿にみる教師像の変化 熱血先生の声は現代にも届くのか?

『3年A組』菅田将暉の姿にみる教師像の変化 熱血先生の声は現代にも届くのか?

 そして、『3年A組』の柊一颯である。自殺したクラスメイト・景山澪奈(上白石萌歌)の死の真相を通して、生徒たちに“何が大切で、何を守らなければいけないのか”を伝えるべく、魂の授業を進めていくのだが、その言葉がグサグサと胸に突き刺さる。

 菅田が生徒にする説教にはアドリブも含まれているといい、たとえば第5話で諏訪唯月(今田美桜)にぶつけた「恥もかかずに強くなれると思うな」という名言もそのひとつ。台本にはないリアルな言葉がグッとくると、生徒役の今田や片寄涼太(甲斐隼人役)らも明かしており、その熱き競演を見ている私たちの心にも、一颯のまっすぐな思いが響いてくる(3月7日放送の日本テレビ系『ZIP!』にて)。

『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』第9話より(c)日本テレビ

 『先僕』は、現代の社会問題に鋭くメスを入れ、『僕キセ』は現代人が忘れかけている物事の本質について訴え、『3年A組』はあえてド派手なフィクションにすることで、SNSを中心とした現代社会の闇に真っ向からぶつかっていく。“論理的・じんわり・熱血”と、それぞれタイプは違うが、今だからこそ響くやり方で、大切なことを伝える教師たち。今後も時代の流れを受け、未だ想像し得ないキャラクターの教師たちが、続々登場してくるに違いない。

 とにもかくにも、今夜は『3年A組』最後の授業。柊一颯の“教え”を、とくと心に刻むことにしよう。

『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』第10話より(c)日本テレビ

■nakamura omame
ライター。制作会社、WEBサイト編集部、専業主婦を経てフリーライターに。5歳・7歳の息子を持つ2児の母。ママ向け&エンタメサイトを中心に執筆中。Twitter

■放送情報
『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』
日本テレビ系にて、毎週日曜22:30〜放送
出演:菅田将暉、永野芽郁、萩原利久、秋田汐梨、若林薫、佐久本宝、富田望生、片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、川栄李奈、上白石萌歌、新條由芽、鈴木仁、古川毅(SUPER★DRAGON)、望月歩、搗宮姫奈、堀田真由、日比美思、森山瑛、三船海斗、今井悠貴、若林時英、今田美桜、飛田光里、大原優乃、神尾楓珠、横田真悠、森七菜、西本銀二郎、福原遥、高尾悠希、箭内夢菜
脚本:武藤将吾
チーフプロデューサー:西憲彦
プロデューサー:福井雄太、松本明子(AX-ON)
演出:小室直子、鈴木勇馬、水野格
制作協力:AX-ON
製作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/3A10/

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