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泥棒から“かけがえのない”存在に 『まんぷく』でいま絶好調な瀬戸康史

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 朝ドラ『まんぷく』(NHK)にて、萬平(長谷川博己)の心血を注ぐラーメンづくりに対し、ヒロイン・福子(安藤サクラ)に次ぐサポーターぶりを見せている神部茂(瀬戸康史)。福子の姪・タカ(岸井ゆきの)と結婚してからというもの、親愛なる萬平の動向が気になりながらも家族のために尽くすべく、日々もどかしい思いを募らせていた彼だが、晴れて正式に「まんぷく食品」の従業員になったいま、絶好調である。

『まんぷく』第22週より(提供=NHK)

 神部といえば、端役から物語の中核を担う存在へと、今作で最も出世した人物ではないだろうか。終戦間もない頃、生活にあえぐ彼が、福子や萬平たちのもとへ泥棒に入ったことから今の関係は始まったのだ。気がつけば福子の姉夫婦(松下奈緒、要潤)の子どもたちの家庭教師となり、萬平が事業を始めれば、その度ごとにチームのリーダーとなって萬平をサポート。さらには、あろうことか“みんなのタカちゃん”までを娶ってしまう、なんとも人の懐に入るのが上手い男である。もちろん、いい意味でだ。いまや福子たちにとって、そして『まんぷく』にとって、かけがえのない存在となっているのは間違いない。  

『まんぷく』第5週より(提供=NHK)
『まんぷく』第5週より(提供=NHK)

 こんな奇想天外な人生を送る者など、当時いたのだろうか。しかし、こんな突飛な展開に柔軟に馴染んでしまい、天性の“人たらし”のちゃっかり者を嫌味なく演じられるのは、愛嬌あふれる瀬戸ならではだ。世渡り上手とあれば、いくつもの顔を持たねばならないし、それを接する相手ごとに上手く使い分けるのがコツだろう。ときに暴走する主君・萬平に忠義を尽くし、頑固者の義祖母(松坂慶子)を懐柔してみせ、最愛の女性・タカに誠実な態度で臨んでいるかと思えば、やはり家庭そっちのけで萬平の前に立ち現れる難事に表情を曇らせている。

 筆者はこれまでに、「瀬戸康史、中尾明慶、毎熊克哉……『まんぷく』長谷川博己を支える“塩軍団”俳優に注目」と「年末企画:折田侑駿の「2018年 年間ベスト俳優TOP10」 今後も追い続けたい若手俳優の誕生」の二つの記事で瀬戸に触れている。繰り返しにはなってしまうのだが、やはり彼の演じ手としての器用さの源泉には言及しておきたい。

      

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