『メゾン・ド・ポリス』西島秀俊が“先輩おじさま”にこき使われる 高畑充希とはどんな関係が?
“デスダンス事件”の捜査がきっかけで、西島秀俊、小日向文世、野口五郎、角野卓造、近藤正臣ら演じる元警官が集まる“メゾン”に訪れるようになったひより(高畑充希)。何とも愉快な会話が繰り広げられるメゾンのシーンは、観ていて実に面白い。とりわけ、5人の元警官の中でも、雑用係の仕事をしている夏目(西島)の役柄は、『メゾン・ド・ポリス』(TBS系)の面白さを引き立てている。
メゾンの中で夏目は様々な仕事をこなさなくてはならない。エプロン姿で掃除をしていたかと思えば、アイロンがけをこなしたり、決まった時刻には迫田(角野)や伊達(近藤)たちに処方薬を配ったりと、とにかく忙しい。少なくとも、捜査一課の刑事時代の仕事とは大きく異なることだろう。
そんな夏目の仕事ぶりに対する評価も決して甘くはなく、メゾンでの会議で資料を配れば、迫田からは「これ読めねぇだろ」と字の小ささを指摘されたり、藤堂(野口)からは白衣の糊が硬すぎると言われたり、高平(小日向)からは料理の腕がまだまだであると評されたり……。新しい客を迎え入れるときには「ようこそ、メゾン・ド・ポリスへ」という挨拶をしなければならないという謎の役目も含め、第1話からこんな調子でこき使われ続ける夏目なのであった。
とはいえ、そんな夏目もいざ実際にひよりの捜査に付き添うときには、いかにも刑事らしい眼差しに戻っている。これまでに、『ストロベリーナイト』『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(ともにフジテレビ系)、『MOZU』(TBS系)といった作品で刑事役を務めてきた西島。今回はあくまで元刑事という設定であるが『メゾン・ド・ポリス』でも、事件関係者と相対するときの鋭い視線や振る舞いからは、熟練の刑事らしさが頻繁に見られる。