竜星涼、謎多き役柄で心を掴む 『メゾン・ド・ポリス』“何でも屋”瀬川の正体とは?
高畑充希主演ドラマ『メゾン・ド・ポリス』(TBS系)で、おじさまたちの御用聞き・瀬川草介役を演じている竜星涼。昨年『アンナチュラル』(TBS系)で演じた葬儀屋・木林南雲役に続き、素性のわからない謎多き役柄が、なぜだか竜星にはよく似合う。
『メゾン・ド・ポリス』は新人刑事・牧野ひより(高畑)が、退職警察官だけが住むシェアハウス「メゾン・ド・ポリス」を訪れ、ワケありの“おじさま”たちに振り回されながら事件を解決していく刑事ドラマ。一筋縄ではいかない“おじさま”を演じるのは、西島秀俊、小日向文世、野口五郎、角野卓造、近藤正臣という豪華な顔ぶれで、台本なのかアドリブなのかわからない絶妙なトークと、おじさまたちが時折見せるギャップが人気を集めている。
本作で竜星が演じているのは、頻繁にメゾンに出入りする瀬川。ショートエプロンをしている草介は単なる八百屋の配達人かと思いきや、その実態は“買い物コーディネーター”という名の“何でも屋”。いつも、あっけらかんと元気いっぱいの草介には、昨年12月まで放送されていたNHKドラマ10『昭和元禄落語心中』の与太郎役を重ねる人も多いだろう。
草介の役割は多岐に渡り、第1話ではひよりを尾行し、鑑識係の杉岡(西田尚美)と居酒屋で繰り広げる女子トークを堂々と盗み聞き。続く第2話では、ひよりがやけ酒をしているところに「荒ぶってますね~」とハイテンションで声をかけ、「またつけてきたんですか?」というひよりを「愚痴、悪口、自慢、夢、妄想。俺、なんでも受け止めますから」と制する。そうして眠ってしまったひよりに、迫田(角野)から託された事件解決の糸口となる手紙を残し、この日は退散。事件解決後には「今度尾行したら逮捕するから」というひよりに「仕事なんで。でも、ひよりさんと飲みたかったのは本当ですよ」と、あざとさ全開だ。
第3話では尾行の域を超え、「自分の意志でひよりさんをつけてきました」と酒を交わす仲に。杉岡に「誰?」と聞かれれば「ひよりさんの恋人です」とニッコニコで、相変わらず調子が良い。さらに場面が切り替わると、なんとひよりの家で朝を迎えるという急展開が訪れるのだが、本人は動揺することもなく、「トイレ借りますね~」と通常営業。本当に、何を考えているのかサッパリわからない。