岡田健史の瞳に宿るスター性 『中学聖日記』中学生から社会人までの“成長”を振り返る

岡田健史の瞳に佇むスター性

 まさに彗星のごとく、俳優界に現れたルーキー・岡田健史。『中学聖日記』(TBS系)で役者デビューを果たし、ドラマ最終回後に開設された公式Instagramのフォロワー数は50万人を突破(12月23日現在)。岡田が扮した「黒岩くんロス」を嘆く声が、SNSに上がる日々が続いている。

 岡田のデビューは、何もかもが異例だった。主演・有村架純の相手役である男子中学生を演じると発表されたのは、今年8月。演技未経験であること程度しか公にされておらず、ドラマ開始前の番宣出演も一切なし。何もかもが謎に包まれ、「結局、岡田健史って誰なんだ?」と誰もが期待と不安を胸に初回を迎えたのである。

『中学聖日記』第1話より(c)TBS

 だが、第1話から彼はやってくれた。整った顔立ちに抜群のスタイル、澄んだ瞳に滲み出る純粋さで、一瞬にして視聴者を魅了。校舎2階にいる聖(有村)を見上げ、「僕、先生のこと好きになっちゃいました。好きになっちゃいました」と叫んだどストレートな告白に込み上げた、なんとも言えないむず痒い感情を皮切りに、たくさんの人たちが禁断のラブストーリーにのめり込むこととなった。

 視聴者がここまで物語に引き込まれた理由は、“黒岩晶”と“岡田健史”のリンクにあるだろう。芝居経験のない岡田の演技に対する実直な姿勢と初々しさは、聖をまっすぐに思う幼い晶と重なり、そこに感じる“危うさ”に、視聴者は心を揺さぶられることになる。また、未熟さと大人っぽさを持つ岡田だからこそ生まれた、多くの“振り幅”がもたらした効果も大きい。

『中学聖日記』第2話より(c)TBS

 たとえば第1話で「好きです」と気持ちを伝えた聖に「ありがとう」と返され、意味が理解できずにキョロキョロと視線を動かす姿や、勉強合宿先で暴行を働き、聖に「帰りなさい」と制された時に見せた子犬のようなキョトン顔は、愛らしさの極み。第4話の海辺のキスシーンでこぼした「もう一回いいですか?」と2度目のキスをねだるセリフにも、未だ残る幼さにときめきをもたらした。

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