『中学聖日記』有村架純が明かす、岡田健史の“変化”「晶くんの切ない顔が忘れられない」
有村架純が主演を務めるTBS10月期の火曜ドラマ『中学聖日記』の放送も残すところあと2回。かわかみじゅんこによる同名コミックを原作とした本作は、婚約者がいながらも、勤務先の学校で出会った10歳年下の中学生・黒岩晶(岡田健史)に心惹かれていく、女教師・末永聖(有村架純)の“禁断の恋”を描くヒューマンラブストーリー。原作は現在も連載中で、8話以降は、オリジナルの物語が描かれている。
今回、リアルサウンド映画部では本作のプロデューサーを務めるTBSの新井順子、有村架純、岡田健史にインタビュー。佳境に入った『中学聖日記』の10話の見どころはもちろん、岡田と有村のお互いの印象や、撮影時のエピソードまで話を聞いた。
新井「晶くんは髪切った方がいいという意見を多くもらいました」
――中学生編から高校生編に移るにあたり3年間のブランクがありますが、その3年間の経過を表現するにあたって心がけたことはありますか?
有村架純(以下、有村):6話でも「わたしはあの頃のまま、止まっている」という台詞があった通り、聖は変わったようで変わっていない。だから、私としては大きく何かを変えようという意識はありませんでした。ただ、晶に対して「もう2度と来ないで」と突き放すようなことを言えるようになっているのは少し成長しているのかなと思っていたし、言葉にするのはすごく難しいけれど、3年前との聖の微妙な違いは感じていました。
岡田健史(以下、岡田):晶に関しては、新井さんともこの3年間に何があったのかということを細かく話し合った上で演じさせてもらいました。中学生の時の晶は、愛想笑いが出来なくて、社会性があまりない少年だと自分は思っていたので、3年後の晶が初めて姿を見せる、お店の人と会話しているシーンでは笑えるようになっていたり、そういう3年前の晶にはなかった社会性を見せることを一番意識しました。
――外見において気をつけたことはありますか? 服装や髪型も洗練されて、垢ぬけた感じがしました。
岡田:髪を切りました。あと、中学生の時はXXLくらいのシャツを着て子供っぽく見せられるように衣装さんと新井さんと色んな試行錯誤しながら作っていただいたんですが、3年後では自分にぴったりのサイズにすることで大人びて見えるようにしてもらいました。
新井順子(以下、新井):髪は絶対に切ろうと思って。「本当に髪を切るんですか」ってスケジューラーに何回聞かれたか(笑)。あと、中学生時代はいつもボソボソ話していたのをはっきり話せるように工夫したり、衣装合わせも時間をかけてやりましたね。意外と3年後の晶の方が視聴者の評判がいいんですよね。他の局の方からも、晶くんは髪切った方がいいという意見を多くもらいました。
――今までで一番印象に残っているシーンは?
有村:選ぶのが難しいです(笑)。本当にどの場面も印象的でした。
岡田:全部自分にとって大切なシーンで、全てに全力で取り組ませてもらったんですけど、9話で晶が聖ちゃんと二人乗りで自転車を漕ぐシーンがあって。聖を引っ張る晶としてちゃんと真っ直ぐ走らないといけないのに、横風がすごく強くて、頑張って体幹を使って走ったのが印象に残っています(笑)。