目指すはハリウッド 『僕らは奇跡でできている』矢作穂香が語る、20歳を超えて芽生えた意識の変化

『僕キセ』矢作穂香インタビュー

「ハリウッド目指して頑張りたい」

ーー琴音は相河先生のことを好きになる設定ですが、その気持ちは理解できますか?

矢作:インターネットなどで皆さんの感想を見ていると、「これはもう好きになる!」「あの笑顔を向けられたら好きになっちゃう!」という声がものすごく多いんですよね。私も本当にそうだよなと思って(笑)。女性はギャップのある不意の笑顔に弱いので……(笑)。

ーー相河先生のギャップに惹かれるところがあると。

矢作:やっぱりギャップなんだと思います。普段は何を考えているのか、何をやっているのかよく分からない印象だけれども、急にニコリと笑顔を見せられると、「こんな笑顔も私に向けてくれるんだ」とドキっとしてしまいますよね。いきいきしている部分がたくさんあるし、人間としてもすごくキラキラしているので、素敵だなと思います。

ーー子役の頃から活躍されている矢作さんですが、最近は演技の幅もかなり広がっているような印象です。

矢作:昔は小学生の役を演じていたのに、今は大学生の役ですからね……。『イタズラなKiss〜Love in TOKYO』(フジテレビTWO)で演じた琴子は、最後は30歳ぐらいになっていましたけど、その時は違和感しかなかったんです(笑)。でも20歳を過ぎてから、演じる役柄の年齢をそこまで気にすることはなくなりました。逆に制服を着て高校生を演じるほうが勇気がいるぐらいです(笑)。

ーー年齢を重ねるにつれて意識も変化しているんですね。

矢作:そうですね。でも、昨年出演させていただいた映画『花筐/HANAGATAMI』の大林宣彦監督がおっしゃっていたんですけど、ハリウッドでは、役者は自分の年齢を言わないらしいんです。実際の自分の年齢ではなくて、「〇〇歳から〇〇歳」というように、自分が演じたことのある年齢を言うみたいです。経験したことがある年齢の役は、たとえ歳を重ねてもできるんだと。『花筐/HANAGATAMI』では、私は16歳の役を演じましたし、窪塚俊介さんや満島真之介さんは17歳の役を演じたんです。「経験したからこそできることがたくさんある」「そこに年齢の深みが出てくる」という大林監督の言葉にはすごく納得させられました。

ーー『花筐/HANAGATAMI』での経験は矢作さんにとっても大きなものになったようですね。

矢作:本当にそうですね。ニューヨークへ語学留学に行って、帰ってきてから初めての映画だったので、私にとって新しいスタートでもあり、集大成でもあるような、宝物のような作品になりました。

ーー将来は海外映画に出たいという目標もあるそうですね。

矢作:その気持ちは強いです。 昔からオードリー・ヘプバーンさんが大好きで、海外の作品は昔からずっと憧れていたので、いつか出れたらいいなと思っています。

ーー目指すはハリウッド?

矢作:ハリウッド目指して頑張りたいですが、その前に今できることをきちんとやらないといけないとも思っています。 私は自分の経験から引っ張り出してきて役を演じることが多いんですけど、その引き出しがなかったら、一体どうなるんだろうと思うんです。なので、自分への挑戦として、自分自身とはかけ離れた、全く共通点のないような役に、今後挑んでみたいです。

(取材・文=宮川翔)

■放送情報
『僕らは奇跡でできている』
カンテレ・フジテレビ系にて、毎週火曜21:00~21:54放送
出演:高橋一生、榮倉奈々、要潤、児嶋一哉、西畑大吾(関西ジャニーズJr.)、矢作穂香、北香那、広田亮平、田中泯、トリンドル玲奈、阿南健治、戸田恵子、小林薫
脚本:橋部敦子
音楽:兼松衆、田渕夏海、中村巴奈重、櫻井美希
演出:河野圭太(共同テレビ)、星野和成(メディアミックス・ジャパン)、坂本栄隆
プロデューサー:豊福陽子(カンテレ) 、千葉行利(ケイファクトリー)、宮川晶(ケイファクトリー)
主題歌:SUPER BEAVER「予感」([NOiD] / murffin discs)
オープニング曲:Shiggy Jr.「ピュアなソルジャー」(ビクターエンタテインメント)
制作協力:ケイファクトリー
制作著作:カンテレ
(c)関西テレビ
公式サイト:https://www.ktv.jp/bokura/index.html

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<応募締切>
12月11日(火)

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