目指すはハリウッド 『僕らは奇跡でできている』矢作穂香が語る、20歳を超えて芽生えた意識の変化
現在放送中の高橋一生主演ドラマ『僕らは奇跡でできている』(カンテレ・フジテレビ系)は、生き物のフシギが大好きな大学講師・相河一輝が周囲の人々を翻弄しながらも、常識や固定観念にとらわれないものの見方で、周囲に緩やかな変化をもたらしていくコミカル・ハートフルドラマだ。
今回リアルサウンド映画部では、主人公の大学講師・相河一輝の講義を受ける大学生・青山琴音を演じている矢作穂香にインタビュー。現場の雰囲気や主演の高橋一生の印象、そして自身の将来の目標などについて語ってもらった。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】
「(高橋)一生さんは、とにかく現場の雰囲気を大切にしてくださる」
ーー今回の青山琴音役を演じるにあたって何か意識していることはありますか?
矢作穂香(以下、矢作):何かこうっていうわけではないんですけど、みんなが成長していくお話なので、向上心を持って臨むことを意識しています。物事をマイナスに考えないこと、そして強い意志を持ってやりたいことを貫いて、自信を持とうという気持ちは大切にしています。
ーー琴音は思ったことをはっきり言うタイプです。
矢作:琴音は、北香那ちゃんが演じている桜に、いつも「すごいね」って言われるんです。それを自分では自覚していないところが、琴音の素敵なところだなと私は思っています。自覚しながらではなくて無意識に行動してしまうところが、人間味を感じられて面白いなと思っています。
ーー自身の性格と比べてどうですか?
矢作:私は自分の思っていることを全然はっきり言えるタイプではないです(笑)。なのですごく憧れますし、これを機に言えるようになったらいいなとちょっと勇気をもらっているぐらいです。
ーー“ファッションが好きなオシャレ女子大生”や“肉食系女子”など、分かりやすいキャラクター付けがされているのも特徴です。
矢作:最初は本当にどうやって役作りをすればいいか悩んだんです。だけど、まずは形から入ってみようと思って、髪も染めて、ネイルもして、洋服も衣装さんに用意していただいて……。第1話の衣装がはっきりしたピンクだったので、「ここまでいっちゃっていいんだ」と思ったんです。それがきっかけで振り切れたというか、思い切ってお芝居をすることができたな思います。
ーーもうすぐ最終回を迎えますが、撮影の雰囲気はどうでしたか?
矢作:この作品はオリジナル脚本なので、話がどう進んでいくのかが全くわからなくて、ものすごくドキドキ感がありました。私が相河先生のことを好きになるっていうこと自体がまず驚きで(笑)。同じ大学生の4人グループは、最初は本当に喋らなかったんです(笑)。設定や役柄もあったので、初めはぎこちない空間だったんですけど、撮影が進むにつれて仲良くなっていく感じでした。ドラマの中と同じように、みんなで大学生ライフを体験できました。
ーー相河一輝役の高橋一生さんとの共演は今回が初めてですね。
矢作:共演する前から一生さんのお芝居が大好きだったので、撮影に入る前からいろいろ勉強させていただきたいなと思っていたんです。一生さんは人間としても学ぶところがたくさんあって、本当に素晴らしいなといつも尊敬しています。すごくクールな方だと思っていたら、お茶目な一面がたくさんあることにも驚きました。一生さんは、とにかく現場の雰囲気を大切にしてくださるんです。緊張感がある撮影の中で、みんなを笑わせたり、面白いことをしてくださったりするので、とても助けられています。