「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメは『jam』

「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメは『jam』

 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、最近の一番の悪事は“無銭飲食”な若田が『jam』をプッシュします(※後日ちゃんと払いに行きました)。

『jam』

 EXILE HIROプロデュースによる完全オリジナル新作映画プロジェクトで、劇団EXILEの全メンバーが総出演、『ポストマン・ブルース』などで知られるSABU監督がメガホンを取った映画『jam』。劇団EXILEから、青柳翔、町田啓太、鈴木伸之と、映画・ドラマ界で活躍する俳優3人が、本作の中心人物として揃いました。

 作品のキーワードは“因果応報”。劇中、その言葉通り悪事を働いた者はその戒めを受けることになります。ヒロシ(青柳)、タケル(町田)、テツオ(鈴木)と、どこか昭和めいた平凡な名前がつけられた3人の男たち。ヒロシは売れない演歌歌手で、ファンミーティングをたびたび行ってはファンに甘い言葉を浴びせたり1人を選んでハグしたりして、お金を落とさせます。楽屋裏で札束を数えるヒロシの目は虚ろ。ヒロシは甘い言葉を浴びせ続けた結果、勘違いした1人のファンの自宅に監禁されることに(筒井真理子が見事な怪演を披露!)。ファンの暴走を助長させるような調子の良いことを言い続けたヒロシにも、“因果応報”が巡ってきます。

 一方のタケルは絵に描いたような“いい人”。彼が“いい人”になったのは、昏睡状態の恋人を目覚めさせるため、その願掛けとして、毎日せっせと善行を繰り返すのです。彼女が入院する病院に、「ただいま~。ごめん、遅くなっちゃって」と言って夜中にやってきては、カレンダーに正の字を書いて善行を記録していくタケル。愛する彼女を守れなかった悲しみをとうに突き抜け、今や常に笑顔を絶やさない町田啓太の演技には、どこか人間の狂気と滑稽さを感じます。本作で、タケルは唯一悪事を行わない人物です。善行を貫き、その結果として何の繋がりもなかったはずの登場人物たちを、ひとつの場所に手繰り寄せることになります。

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