吉村界人、なぜ出番少なくとも存在感がある? 『獣になれない私たち』の“空気を読まない”不敵さ

『けもなれ』吉村界人の“不敵さ”

 ワークショップオーディションから演技の道に入った吉村の俳優デビューは2014年。鋭さと同時に奥に引き込む深さを持った眼差しと独特のオーラから、ファッション界からも注目を浴びており、その一端を感じられるInstagramも人気の25歳だ。

 いわゆるイケメン俳優とは違う立ち位置で存在感を示す吉村には、作り手側も触発されるようで、デビューからまだ4年ながら『太陽を掴め』『サラバ静寂』「TANIZAKI TRIBUTE『悪魔』」など、主演映画も多い。

 一方、TVドラマでは主演を支える脇として引っ張りだこだ。昨年、今年と7本ずつのドラマに名を連ねている。昨年7月期に放送されていた『僕たちがやりました』(カンテレ・フジテレビ系)と『わにとかげぎす』(TBS系)では、不良役と童貞男子を演じ分け、さらに今年7月期には『GIVER 復讐の贈与者』(テレビ東京系)、『グッド・ドクター』(フジテレビ系)、『健康で文化的な最低限度の生活』(カンテレ・フジテレビ系)の3作品に出演。中でも『GIVER』で演じたぶっ飛んだ爆弾魔は吉村の真骨頂といえた。

 そして第6回を迎える『けもなれ』では、個性的なキャラクターの宝庫である晶の勤務先に、文彦が登場するという。どんな化学反応と副産物を生み出すのか、楽しみだ。

■望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異。

■放送情報
『獣になれない私たち』
日本テレビ系にて、毎週水曜22:00〜放送
出演:新垣結衣、松田龍平、田中圭、黒木華、菊地凛子、田中美佐子、松尾貴史、山内圭哉、犬飼貴丈、伊藤沙莉、近藤公園、一ノ瀬ワタル
脚本:野木亜紀子
演出:水田伸生
チーフプロデューサー:西憲彦
プロデューサー:松本京子、大塚英治
協力プロデューサー:鈴木亜希乃
制作会社:ケイファクトリー
製作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/kemonare/

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