Hi-STANDARDの“すべて”が明かされる 初のドキュメンタリー映画が伝える、巨大な夢と愛の核心

ハイスタの“すべて”が明かされる

「メンバーそれぞれが言ってることでもあるんですけど、壊れてしまったものはもうしょうがない、元通りにはできない、だったら新しい関係を作ればいいじゃんって。より新しい違う形になって、より良いHi-STANDARDになっていけばいいんだって。そういうことを目の前で見れて撮ることができたっていうのは、僕にとってはスゴく幸せでしたね」


 この映画で描かれているのは、喪失と再生の物語でもある。もちろんこの映画には様々な見方があっていい。なぜ私たちがハイスタに夢中になるか、その答えが見つかるかもしれない。バンドの歴史としても楽しめるだろう。3人のメンバーの生き様を見るのもいい。昔のレア映像を楽しむのもいい。だけどここには一旦失ったとしか思えなかったものがまた蘇るという奇跡が描かれている。それはバンドに限らず、人間関係や人生のいろいろな場面にも当てはめられることだとも思う。映画のエンドロールで流れるハイスタのとある1曲にしても象徴的なものを感じる。

「歌詞は昔の友達に語りかけるという設定なので、映画を観ている人に、昔の友達とケンカ別れしたままだったり、疎遠になってたりしてても、たまには電話してみれば?って呼びかけてるような感じもある。もしかしたら新しい関係を築けるかもよ、ハイスタの3人だってできたんだからって。そういう風に感じられるのもいいと思うんですよ」

 ここで流れる曲のように、映画の場面ごとに選ばれたハイスタの楽曲、引用された歌詞、そこにも梅田航のこだわりが出ている。そこの見どころも見落とさないでもらえれば、この映画で語られる物語もさらに広がりをもって感じられると思う。


■大野俊也
フリーマガジン「FLJ」編集長/有限会社ドラゴンゾーイ代表。編集者、バンドマン、作詞家、アートディレクター、書籍の著者、たまにDJ。雑誌「Fine」、「WARP」の編集長を経て独立。www.FLJtokyo.com

『SOUNDS LIKE SHIT : the story of Hi-STANDARD』パンフレット

■公開情報
『SOUNDS LIKE SHIT: the story of Hi-STANDARD』
全国公開中
監督:Wataru Umeda
製作:SOUNDS LIKE SHIT PROJECT
配給:NexTone
(c)SOUNDS LIKE SHIT PROJECT
公式サイト:https://soundslikeshit.net

■商品情報
『SOUNDS LIKE SHIT: the story of Hi-STANDARD』パンフレット
劇場にて販売中
全44ページ/フルカラー/303mm × 228mm
価格:800円(税込み)
発行元:SOUNDS LIKE SHIT PROJECT

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