まさかのどんでん返し! 中島健人『ドロ刑』は異色と王道を取り入れた面白いドラマになる予感

『ドロ刑』まさかのどんでん返し!

 さとり世代を象徴するかのような新米刑事と稀代の大泥棒がコンビを組むという異色刑事ドラマ『ドロ刑 -警視庁捜査三課-』(日本テレビ系)が10月13日、スタートした。今年連載が開始されたばかりの福田秀のコミックスを早くも実写化したことや、Sexy Zoneの中島健人が初めてのプライムタイム連ドラ主演を飾ること、さらにNHKの朝の連続テレビ小説『半分、青い。』で“マアくん”役を演じて人気高騰中の中村倫也の出演など、何かと注目すべき点が満載の本作。

 10月13日に放送された第1話では、主人公・斑目勉(中島)が泥棒騒ぎを見て見ぬ振りしたことを咎められ、なぜか突然警視庁刑事部への異動を命じられることに。刑事になると定時で帰れないと落ち込んでいた斑目は、偶然立ち寄ったバーで伝説の大泥棒・煙鴉(遠藤憲一)に遭遇。ひょんなことから彼の助けを借りて、出所したばかりの大物“キツツキのマサ”を捕まえるために奔走するのだ。

 そもそもタイトルにもなっている「ドロ刑」というのは窃盗犯を主に捜査する刑事部捜査三課の俗称。よく刑事ドラマで目にする殺人や誘拐犯などの凶悪犯罪を追うのが捜査一課で、詐欺や脱税などの知能犯罪を捜査するのが捜査二課。ドラマチックな派手さがないだけに斑目が不平不満を漏らすのも納得せざるを得ないところではあるが、凶悪犯罪へとつながる部分もあり、また知能を凝らした空き巣などもいることから、煙鴉が劇中で語る通り「泥棒刑事には刑事の仕事のすべて詰まっている」と言うことができよう。

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