瀬戸康史は女性にとって“最強の味方”だ! 『海月姫』蔵之介役が絶賛されるワケ

『海月姫』蔵之介役が絶賛されるワケ

 多くの女性が持つ「ありのままの自分を認めてほしい」という願望と「もっとキレイになりたい、もっと愛されたい。そのために変わりたい」という矛盾するもうひとつの願望。そのどちらもまとめてバックアップしてくれるのが女装男子である蔵之介であり、「女の子はみんなお姫様になれる」と言った月海の母の言葉を叶えるために必要なのかもしれない。

 蔵之介の女装の背景には男ウケも女ウケもなく、父親への反発と母親への特別な想いが絡んでいる。また、ファッションが好きな自分の正直な気持ちの表れでもあり、媚びたところが微塵も感じられない。女装することで潔さ、自分を貫く強さまで伝わるところに熱い視線が集まる。蔵之介は、ただ恋愛のときめきだけを与えてくれるだけではなく、自分を強くしてくれる味方であり、手を差し伸べて進む道を示してくれる誰かを求めている。少し欲張りな女性にとって、凛々しいパワーを秘めた蔵之介は最強の味方に感じられるのだ。

■池沢奈々見
恋愛ライター、コラムニスト。

■放送情報
『海月姫』
フジテレビ系にて、毎週月曜21:00放送
出演:芳根京子、瀬戸康史、工藤阿須加、木南晴夏、松井玲奈、内田理央、富山えり子、最上もが、泉里香、安井順平、要潤、床嶋佳子、小雪、北大路欣也
原作:東村アキコ『海月姫』(講談社『Kiss』所載)
脚本:徳永友一
編成企画:渡辺恒也
プロデュース:小林宙
演出:石川淳一
制作:フジテレビ/共同テレビ
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/kuragehime/

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる