山田裕貴&齋藤飛鳥『あの頃、君を追いかけた』台湾でクランクアップ 山田「キスシーンは内緒!」

山田裕貴&齋藤飛鳥、台湾で記者会見実施

 山田裕貴と乃木坂46の齋藤飛鳥が共演する映画『あの頃、君を追いかけた』が、10月25日にロケ地である台湾でクランクアップを迎え、主演の山田とヒロインの齋藤、メガホンを取った長谷川康夫監督による記者会見が台北市の菁桐で行われた。

 本作は、ギデンズ・コー監督が2011年に発表した同名台湾映画のリメイク作。地方都市でお気楽な高校生活を過ごしていた水島浩介が、中学時代からの憧れだったクラス一の優等生・早瀬真愛と距離を縮めていく模様を描く。浩介役を山田、真愛役を齋藤がそれぞれ演じるほか、松本穂香、佐久本宝、國島直希、中田圭祐、遊佐亮介が脇を固める。

 9月27日に日本でクランクインし22日間の撮影を終えた後、この日はオリジナル版の舞台である台湾の同じロケ地で撮影が行われた。撮影最終日となった当日は、朝7時から撮影がスタート。山田演じる浩介と齋藤演じる真愛が天燈を飛ばすシーンや、2人のデートシーン、駅のホームで再会するシーンなどを撮影し、オールアップを迎えた山田と齋藤、そして長谷川監督は涙を見せた。

 撮影後に菁桐にて行われた記者会見には、山田、齋藤、長谷川監督の3名が登壇。現地マスコミ約20社50人を前に、主演を務めた山田は「ひとりでも多くの方に観てもらえるように、ただ必死で“君”を追いかけてみました。キャストの皆が次々クランクアップしていっても、全然終わった感じがしないのは、本当のアップは観客の皆さんに観てもらった時だと思っているからかもしれません。台湾版は僕の大好きな映画の1本。その素晴らしい物語のリメイクなので、リスペクトし、オマージュを捧げている場面も多々ありますが、一方でそこまで意識せず、齋藤飛鳥ちゃんと僕だからできる真愛と浩介を大事にしようと模索しました」とコメント。

 オリジナル版にある、家の中では裸族の設定やキスシーンはあるのかと台湾メディアから聞かれた山田は、「鍛えた肉体をアピールするというより、拳法が好きな普通の高校生男子の肉体的リアリティを求めてみました。キスシーンは内緒! 僕の裸も、キスシーンも映画を観てのお楽しみです」と質問をうまくかわし、「10年ぶりの海外に、『あの頃、君を追いかけた』の撮影で来られたこと、そのクランクアップを台湾で迎えられたことをすごく嬉しく思っています」と力強く語った。

 ヒロインの真愛を演じた齋藤は、「真愛に選んでいただいた時、どうして私なんだろうと思いました。乃木坂46のメンバーだったらよりどりみどりなので。でも撮影が終わってしまう今は少し寂しいです。乃木坂46から一定の期間離れて他のことに関わったことも、この撮影のスタッフさんに娘のように接していただいたことも新鮮でした」とコメント。今後も女優業を続けていくのかを聞かれると、「お芝居の楽しさは分かりましたが、そんなことを言えるレベルではないので。でもこれからも挑戦していければいいなと思います」と答えた。

 台湾の印象については、「“優しい”ですかね。言葉が通じなくても話していることを笑顔で聞いていてくださったり、今日のためにいろいろ調べてきてくださったり。台湾は2度目ですが、今回は台湾版を観ているので、ここはあのシーンを撮った場所だとテンションが上がりました。映画が好きなんですけど、恋愛ものを見る習慣が本当になくて……。最初は大丈夫かなと少し心配でした。でもこの映画を演じてみて、嫌な感じのしない恋愛ものもあるんだなと、これからは恋愛ものも観てみたいと思います(笑)」と笑いながら話した。

 メガホンを取った長谷川監督は、「この2人をはじめとする7人の若者の物語です。彼らキャストやスタッフたちに支えられた撮影でした。日本での撮影最終日にはコー監督が台湾のお土産を抱えて現場を訪ねて下さり、皆、感激しました。オリジナルへのリスペクトを込めて同じカット割りにしたシーンも少なくありませんので、日本版だけではなく両作を見比べて頂けたら幸いです。この映画が日本と台湾のみなさんに楽しんで頂き、万が一にも両国の文化交流に貢献できたならとても嬉しく思います」と、本作に対する熱い思いを語った。

■公開情報
『あの頃、君を追いかけた』
2018年秋、全国ロードショー
監督:長谷川康夫
脚本:飯田健三郎、谷間月 栞
原作:九把刀「那些年,我們一起追的女孩」
出演:山田裕貴、齋藤飛鳥、松本穂香、佐久本宝、國島直希、中田圭祐、遊佐亮介
製作:『あの頃、君を追いかけた』フィルムパートナーズ
配給:キノフィルムズ
(c)『あの頃、君を追いかけた』フィルムパートナーズ

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