『コード・ブルー』ハードな作風を成立させる、新木優子の存在感 軽やかな演技の魅力を探る

『コード・ブルー』新木優子の存在感

 月9ドラマ『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON』(フジテレビ)が、残るところあと2話となり、さらに佳境を迎えている。昨日9月4日に放送された第8話では、戸田恵梨香演じる緋山美帆子に、患者の感染症が伝染した可能性があるという緊迫した事態となった。第9話から最終回にかけては、千葉新都市地下鉄開通前の線路内で発生した崩落事故から起こるストーリーを展開するとのことで、登場人物たちはさらに大きな決断を迫られそうだ。(メイン写真は左、馬場ふみこ。右、新木優子)

 毎回、人の命を巡る重厚かつ緊張感のある物語が繰り広げられている『コード・ブルー』。深い悩みを抱えた登場人物が多い中、良い意味での軽やかさを持っているのが、新木優子演じるフェローの横峯あかりだ。ライターの麦倉正樹氏は、横峯あかりというキャラクターの重要性を、次のように指摘する。

「『コード・ブルー』のメインキャストたちには、シーズン1から培ってきた複雑な人間関係があり、新キャストも多かったので、今作から観た視聴者には少々とっつき難いところがありました。しかし、話を追うごとに各人のキャラクターが立ってきて、とても見やすくなってきた印象です。特に良い役どころだと感じたのは、横峯あかり。第7話では、彼女が医療ドラマに影響を受けて医者を志したことが明かされましたが、そのミーハーな動機も含めて、好感を持てる人物像に仕上がっています。重い過去を背負った登場人物たちの中で、彼女の存在は一服の清涼剤になっていると言えるでしょう」

 また、新木の演技も絶妙だと、同氏は続ける。

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