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立川シネマシティ・遠山武志の“娯楽の設計”第13回

映画館をミュージカル劇場に!? 立川シネマシティ『ラ・ラ・ランド』上映の挑戦

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 東京は立川にある独立系シネコン、【極上爆音上映】で知られる“シネマシティ”の企画担当遠山がシネコンの仕事を紹介したり、映画館の未来を提案するこのコラム、第13回は“シネコンのキュレーション”実践編。

 この連載の第2回で“シネコンのキュレーション”というテーマで書かせてもらいましたが、口で言っているだけでは現場を担う人間としては失格ですので、実際にこれから行うことについて書こうと思います。

 今回僕が自分の趣味を丸出しつつ、たくさんの映画ファン、音楽ファンに自信を持ってお贈りする企画がミュージカル、音楽映画の特集上映、題して「ミュージカル劇場宣言!」です。(参考:https://cinemacity.co.jp/wp/ccnews/musical_theatre_declaration2017/
 
 まず2月24日(金)からスタートを切ったのは世界中の映画賞を獲得しまくっている『ラ・ラ・ランド』。女優を夢見る女と、ジャズピアニストを夢見る男の恋物語。このストーリーのクラッシックな王道感がウケている理由のひとつでしょうね。

 映画におけるミュージカルというジャンルは、ハリウッドの黄金期が終焉を迎えてからは、『サウンド・オブ・ミュージック』や『ウエストサイド物語』の頃より社会性を盛り込んだりとか、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のように環境音のリズムが導入になって主人公の妄想でミュージカルシーンが展開するとか、ドラマ『Glee』のようにヒットソングをつないだりとか、いろいろひねったりこねくりまわしたりして新しいスタイルを作ってきたわけです。

 ところが「ラ・ラ・ランド」は、クエンティン・タランティーノ監督が自分の好きな映画たちの好きなところを寄せ集めてひとつに仕立てたように、往年のMGM作品やフレンチミュージカルからストレートにエッセンスを抽出した映像と音楽と物語なのです。恋と夢と音楽と。「そうそう、ミュージカルはこれでいいんだ」と思うミュージカルファンも多いのではないでしょうか。

 さて、キュレーションの話に戻りましょう。『ラ・ラ・ランド』を皮切りに、今春は立て続けに大型のミュージカル映画、音楽映画が公開されます。次に始まるのは3月10日(金)からのディズニーアニメ『モアナと伝説の海』。ハワイ版『アナと雪の女王』を思わせるミュージカル仕立てで、歌われる歌は、大きな話題になったブロードウェイミュージカル「ハミルトン」の作曲家が手がけています。すでにアメリカでは高い評価を得て大ヒット、主題歌“How Far I’ll Go”はアカデミー賞にノミネートされています。

 そしてその翌週3月17日(金)からは『SING/シング』です。こちらは『ミニオンズ』を作ったイルミネーション・エンターテインメントという制作会社の新作アニメーション。つぶれかけの劇場が再起を賭けて歌のオーディション企画を開催するという物語で、ビートルズからレディ・ガガまで新旧のヒットソングが山盛りに歌われるというのが売り。

 そして間違いなく日本でも大きなヒットになるであろう、『美女と野獣』が4月21日(金)から。もはやクラッシックの冠がふさわしい傑作アニメ『美女と野獣』の実写化で、オリジナルで使われたアラン・メンケンのミュージカルナンバーはそのままに、新曲も追加されるとか。プリンセスのベル役にハーマイオニーちゃんこと、エマ・ワトソン。監督に『ドリームガールズ』のビル・コンドンという強力な布陣ですからこれは期待せざるを得ません。

      

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