山崎豊子原作小説を初テレビドラマ化 上川隆也&渡部篤郎共演『連続ドラマW 沈まぬ太陽』来春放送へ
上川隆也と渡部篤郎が共演する『連続ドラマW 沈まぬ太陽』が、2016年春に放送されることが決定した。
『連続ドラマW 沈まぬ太陽』は、『白い巨塔』『華麗なる一族』などで知られる山崎豊子の同名原作小説を、WOWOW開局25周年記念として、初めてテレビドラマ化したもの。未曽有の航空機墜落事故という悲劇の裏で、信念を貫き、巨大組織を生きる者たちの葛藤と再生を描く。
1995年のテレビドラマ『大地の子』でも山崎豊子作品に挑んだ上川隆也が、主人公の恩地元を演じ、そのライバル行天四郎役を『連続ドラマW 翳りゆく夏』の渡部篤郎が演じる。脚本を手掛けるのは、2014年放送の大河ドラマ『軍師官兵衛』の前川洋一。『連続ドラマW マークスの山』『連続ドラマW 下町ロケット』の水谷俊之と鈴木浩介が監督を務める。
本作は、全5部からなる原作小説を、連続ドラマWでは過去最長となる2部構成の全20話で構成され、2009年の映画版では触れられなかったエピソードも描かれる予定だ。全8話からなる第1部では、原作のアフリカ篇(上)(下)が、全12話からなる第2部では、御巣鷹山篇、会長室篇(上)(下)がそれぞれ描かれ、ドラマ版では恩地とそのライバル行天の二人の対立が軸になる。
撮影は12月下旬から行われ、アフリカや中東での海外ロケなども実施予定。5月中旬にクランクアップ予定となる。なお、今後も「WOWOW開局25周年 記念企画」が随時発表される予定だ。
上川隆也(恩地元役)コメント
『大地の子』以来、山崎豊子作品の主演は約20年ぶりですが、本作にご出演が決まった時のお気持ちをお聞かせください。
私の人生を大きく変えることになった『大地の子』の作品の放映から20年が経ちました。自らも50代に入り、一つの大きな節目を迎えたこの時に、山崎先生の作品に携わる機会を得られた事に、何とも申し上げようもない御縁を感じます。感謝と共に驚きを禁じ得ません。
主人公・恩地元を演じるにあたっての意気込みをお聞かせください。
虚心坦懐、臨みたいと思います。
渡部篤郎(行天四郎役)コメント
本作のご出演が決まった時のお気持ちをお聞かせください。
山崎豊子さんの作品に出演させて頂くことは、大変光栄な事だと、感じております。
クランクインに向けて意気込みをお聞かせください。
素晴らしい原作を映像化する事は、非常に困難な作業になると思いますが、 多くの原作ファンの方に、納得して頂けるよう、楽しんで頂けるよう、心を込めて演じさせていただきます。
青木泰憲 プロデューサー(WOWOWドラマ制作部)コメント
現代社会への警鐘を鳴らす小説を発表してきた日本を代表する作家・山崎豊子。『白い巨塔』『華麗なる一族』『不毛地帯』『大地の子』『運命の人』等、誰もが知る名作を数多く残しているが、その中でも唯一テレビドラマ化されてないのが、700万部を超える大ベストセラーであり、最高傑作とも言われる『沈まぬ太陽』である。
想像を絶する組織の不条理に決して屈することなく、最後まで正義を貫いた主人公・恩地の想いは、 全20話を通して視聴者の心を掴みつづけるものと確信している。組織に逆らい左遷され続けた男・恩地と、組織に従い出世し続けた男・行天という対照的な二人の人間ドラマは最終的にどのような結末を迎えるのか最後まで見守っていただきたい。
この重要な二人のライバルの役は、私がブロデュースしてきた作品を数多く支えてくれた上川隆也さん と渡部篤郎さんのお二人に迷わずオファーしました。とても信頼しているお二人なら間違いなく自分がイメージする人物像を演じきってくれると思ったからです。
上川隆也さんとは、『マークスの山』『レディジョーカー』『祖国』『震度0』など、渡部篤郎さんとは、『下町ロケット』『ブラチナタウン』『再生巨流』などでご一緒しています。
■放送情報
『WOWOW開局25周年記念 『連続ドラマW 沈まぬ太陽』」
2016年春放送
原作:山崎豊子『沈まぬ太陽』(新潮文庫刊)
脚本:前川洋一
監督:水谷俊之、鈴木浩介
出演:上川隆也、渡部篤郎 ほか
公式サイト:http://www.wowow.co.jp/dramaw/shizumanu/