又吉直樹原作『火花』実写化キャストに林遣都、波岡一喜、門脇麦が決定 総監督は廣木隆一

『火花』キャストに林遣都、門脇麦ら決定

 オンラインストリーミングサービスNetflixの独占配信により映像化されることが決まっている又吉直樹原作の『火花』のメインキャストと監督が発表され、メインキャストとして林遣都、波岡一喜、門脇麦が出演するほか、廣木隆一が総監督を務めることが決定した。

 第153回芥川賞を受賞した又吉直樹原作の『火花』(文藝春秋刊)は、現段階で発行部数は239万部に達し、芥川賞受賞作品としての単行本発行部数が歴代1位になった話題作。売れない先輩後輩の芸人2人が、様々な人との関わり合いの中で「笑いとは何か、生きるとは何か」を模索する、若者の苦悩と葛藤を描いている。

 お笑いコンビ「スパークス」のボケで、常に憂鬱な性格の主人公・徳永を、『バッテリー』の林遣都が、徳永が師と慕うお笑いコンビ「あほんだら」のボケで天才肌の芸人・神谷を、『クローズZERO』シリーズの波岡一喜が、神谷と同棲し“絶対的な美”として描かれる女性・真樹を、『愛の渦』の門脇麦がそれぞれ演じる。

 今回Netflixで配信となる『火花』は、全10話の連続ドラマで、1話約40~50分ほどになる予定。全10話の総監督として、『余命1カ月の花嫁』や『ストロボ・エッジ』などを手掛けた廣木隆一が務めるほか、各話の監督を、『凶悪』の白石和彌をはじめ、『ファの豆腐』の久万真路、『横道世之介』の沖田修一の3名がそれぞれ担当する。

 『火花』は11月上旬にクランクイン、2016年2月頃にクランクアップ予定で、2016年春頃からNetflixにて配信開始となる。

廣木隆一総監督 コメント

Q. 撮影していくにあたっての意気込みと、こだわりたい部分
A. 芥川賞受賞作品の映像化ということはとても光栄であり、太宰治にも通じる暗さが現代にも通じると信じられる作品にしたいと思います。

林遣都 コメント

Q. 注目されている本作を演じることになっての感想

A. ただただ嬉しかったです。人を魅了させなくてはいけない仕事だと思うので、常にもっともっと多くの人に見てもらいたいという思いを持ちながら一つ一つの作品に取り組んでいます。このような機会を与えていただきありがたいです。命懸けで取り組みます。


Q. 芸人を演じることの心構え、意気込み

A. 神谷さんを師と敬い、ただ一人の相方・山下と向き合い続けたいと思います。波岡一喜さんは本読みの段階から「神谷さん」でした。お芝居を超えた、芸人さんが放つ空気感を目指します。

Q. 『火花』を読んでの感想

A. シュールなやり取りの中に光る芸術的な表現、一人一人の人間らしさがひしひしと伝わってきて、夢中になり引き込まれました。この本に詰め込まれている又吉さんのお笑い哲学、お笑い愛を必死に読み解きながら、責任を持って徳永を演じさせて頂きたいと思います。

波岡一喜 コメント

Q. 注目されている本作を演じることになっての感想

A. まず、めちゃめちゃ嬉しいです。そして、監督、関係者の方々に心から感謝申し上げます。正直なところ今は、楽しみ半分、不安半分な状態です。これから少しずつ「神谷」と同じ体験をして、本人に近づいていきたいと思います。



Q. 芸人を演じることの心構え、意気込み

A. ただただ芸人さんの稽古と同じように、僕も相方と共に漫才の稽古を日々やるつもりでいます。稽古が自信に変わるまで。



Q. 『火花』を読んでの感想

A. 俳優としての自分と重なり、心が苦しくなりました。自分を信じて前に進む勇気、そして難しさを再認識しました。僕は自分をここまで信じてあげられてるのだろうかと。

門脇麦 コメント

Q. 注目されている本作を演じることになっての感想

A. 又吉さんが大好きなのでとても嬉しかったですし、今は現場に入るのが楽しみです。



Q. 芸人を支える女性を演じることの心構え、意気込み

A. 闘っている男性を支えながら生きていく女性の強さは美しいものだなと常日頃から感じています。今回は芸人を支える女性の役ですが、強くしなやかに表現できたらと思います。 



Q. 『火花』を読んでの感想

A. 自分の思い出と重なってほろ苦く甘酸っぱい気持ちを久しぶりに鮮明に思い出し、
でも読み終えた後、その思い出にあたたかい眼差しを向けている自分がいました。心の片隅にあるいつかは忘れてしまいそうなほど脆い感情が凝縮されている素敵な作品でした。 

製作陣 コメント

Q. 各演者の起用理由
A. 徳永役:林遣都…繊細に見える容姿の中に熱い信念が感じられる俳優で、彼の技量と努力によって芸人がリアルに表現できると考えています。
  神谷役:波岡一喜…これまで芸人を演じた経験や芸人との親交も厚く、強さと哀愁を兼ね備えた演技力は、神谷役に適任だと考えています。
  真樹役:門脇麦…人間の温かみと神秘性を併せ持ち、原作にある儚い距離感を表現できると考えています。

『火花』
総監督:廣木隆一
監督:白石和彌、沖田修一、久万真路(各話を担当)
脚本:加藤正人、高橋美幸
出演:林遣都、波岡一喜、門脇麦、ほか順次発表
原作:又吉直樹著「火花」(文藝春秋刊)
製作:YDクリエイション

制作:よしもとクリエイティブ・エージェンシー
仕様:連続ドラマ企画 1話約40分~50分×全10話
(一度に全話をストリーミング配信開始予定)
メディア:Netflixにて2016年春(予定)より世界各国でのストリーミング配信スタート 
視聴方法:Netflix.com/jp/へアクセスして頂き、必要事項をご登録後、ご覧いただけます。

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