西島秀俊と満島ひかりが初共演 中島哲也監督7年ぶり新作映画『時には懺悔を』6月公開決定
西島秀俊が主演を務め、満島ひかりらが共演する中島哲也監督の7年ぶり新作映画『時には懺悔を』が、6月に全国公開されることが決定した。
『告白』などの中島監督7年ぶりの新作となる本作は、打海文三の同名小説を映画化する人間ドラマ。重度の障がいを抱える子どもを通して、親子の絆、そして過去に大きな傷を負った大人たちが今を必死に生きる“たったひとつの小さな命”と出会い、人生の活路を見出す姿を描く。
およそ20年前にこの小説に出会った中島監督は「見る人の気持ちを動かす映画ができるのでは」という想いをずっと抱き続けてきたという。 脚本を書き始めた当初はなかなか賛同者を得られなかったが、構想15年という時を経てついに完成させた。
家族との不和を抱えながら生きる男・佐竹役で主演を務めるのは、中島監督とは本作が初タッグとなる西島。さらに、本作で同じく中島組に初めて参加する満島が、娘に捨てられた女・聡子役を担当。なお、西島と満島は本作が初共演となる。
また、産んだ子を愛せなかった女・民恵を黒木華、子を生きる糧にした男・明野を宮藤官九郎、子に全てを捧げ尽くした女・由紀を柴咲コウ、他者に関心を持てなかった男・米本を佐藤二朗が演じるほか、塚本晋也、片岡鶴太郎、役所広司らの出演も発表された。
あわせて、屈曲した小さな子どもの手と、それにそっと触れようと差し出された大人の手が捉えられたティザービジュアルも公開された。
中島哲也監督 コメント
「この子は生まれてこないほうが幸せでした」。劇中のセリフですが、そう言われた子どもがそれでも生まれ、多くの人々の心を動かし、その人の人生に影響を与える。望まれなかった命が誕生し誰かの救いになって、この世界に生まれてきた価値があると証明する。そのことと正面から向き合った映画だと思います。
過剰に人を攻撃してしまったり、心に傷を負ったまま立ち上がれなかったり、あるいは自ら壁を作りその中に閉じこもっている...そんな欠点だらけの大人達が、重い障がいを持ち生まれてきた幼い命に出会い、どう変わっていくのか。
原作小説を読んでから約20年。ずっと映画化を切望しましたが難しいと言われ続け、中止になってもおかしくない事態に何度もぶつかりながら、障がい児関連の人々など多くの人の協力と努力に支えられ、やっと完成しました。この20年間に世の中の価値観が少しずつ変わり、こういう映画が人々に受け入れられる土壌がようやく整ったことを強く実感しますし、嬉しい限りです。
主人公である佐竹同様、極度のヘソ曲がりの私ですが、この映画にはかつてなく自分の気持ちが素直に出ている気がします。伝えようとしていることの大切さや重さを考えれば気取った演出などしている場合じゃなかった。そこに監督としてのエゴを入れる余地は全くありませんでしたし、スタッフ・キャストを含め全員で作ったという実感を強く抱いています。
だからこそ、観てくれた人がこの映画をどう感じどう受け止めてくれるか、ものすごく楽しみです。どうか是非、劇場に足をお運び下さい。
■公開情報
『時には懺悔を』
6月、全国公開
出演:西島秀俊、満島ひかり、黒木華、宮藤官九郎、毎熊克哉、鈴木仁、烏森まど、山﨑七海、唯野未歩子、野呂佳代、長井短、しんすけ、山下舜太、諸角優空、柴咲コウ、塚本晋也、片岡鶴太郎、佐藤二朗、役所広司
監督:中島哲也
脚本:中島哲也、門間宣裕
原作:打海文三『時には懺悔を』(角川文庫/KADOKAWA)
制作:TIME、さざなみ
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
©2025 映画『時には懺悔を』製作委員会
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