『南極料理人』の沖田修一監督、初の書き下ろし小説『さとこはいつも』8月刊行 “書かずにいられない”3人のさとこを描く

映画監督・沖田修一による初の本格書き下ろし小説『さとこはいつも』(文藝春秋)が、8月21日に刊行される。
監督デビュー20周年を迎える沖田による特別な一冊として企画された作品。完全オリジナルの同名映画を撮るうちに、脚本には書き切れないさとこたちの存在に気づいた沖田が、ノベライズではなく、一から小説を書き上げるかたちで生まれた長編である。
物語には、3人の“さとこ”が登場する。中学2年生の中井聡子は、迫る高校受験を薄目で見ながら、恋バナやソフトボール部の日々を過ごしている。35歳の西田沙都子は、映画配給会社に勤め、韓国カルチャーと姪を愛しつつも、無難なコピーばかりを書くようになった自分に気づく。55歳の飯島里子は、3人の息子の弁当作りに追われた20年を経て、かつて抱いていた小説家の夢を思い返す。塩辛への愛、初恋、不倫、家族――彼女たちにはそれぞれ、書かずにはいられない物語があった。
目次は「初恋とネブライザー」「おでんにはもってこいの日」「小鳥と雪の本屋さん」の3編で構成される。
沖田修一は1977年生まれ、埼玉県出身。短編映画の自主制作を経て、長編『このすばらしきせかい』で監督デビュー。『南極料理人』が大きな話題となり、2009年度新藤兼人賞金賞を受賞した。『横道世之介』で第56回ブルーリボン賞最優秀作品賞、第5回TAMA映画賞最優秀作品賞などを受賞。その他の監督作品に『モヒカン故郷に帰る』『モリのいる場所』『おらおらでひとりいぐも』『さかなのこ』、ドラマ『0.5の男』『探偵さん、リュック開いてますよ』などがあり、星野源や乃木坂46のミュージックビデオも手掛けている。
なお、同名映画『さとこはいつも』は9月18日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。監督・脚本を沖田自身が務める。
■沖田修一コメント
きっかけは映画でした。三人の「さとこ」という女性が物語を書こうとするお話。その脚本を書いていると、どうしても彼女たちが書いた中身までは描けず、悶々としていると、それならもういっそのこと小説として書いてやれ、と思い立ちました。映画のノベライズというのがどうしても我慢できず、この物語に登場する彼女たちのように、新しい気持ちで一から小説を書いてみたいと思いました。
書きたいけど、あんまり上手く書けない、どこにでもいそうな普通の人の気持ちを書きました。映画と一緒に楽しむでももちろんいいですし、この小説だけでも楽しんでもらえると思います。どうぞ、よろしくお願いします。
■書誌情報
『さとこはいつも』
著者:沖田修一
判型:四六判上製カバー装
価格:1980円(税込)
発売日:2026年8月21日
出版社:文藝春秋
ISBN:978-4-16-392136-5
























