『ファイナルファンタジー』天野喜孝の未発表プライベート作品群を初公開 全20巻シリーズで刊行

画家・天野喜孝のこれまで未発表だったプライベート作品群を収録する新シリーズ『YOSHITAKA AMANO PRIVATE WORKS』の刊行が決定した。第1巻『MEDUSA』は2026年7月9日に発売予定となっている。
本シリーズは、OTS BOOKS(株式会社ON THE SCENE)から刊行されるペーパーバック版の小型画集。『ファイナルファンタジー』『天使のたまご』『吸血鬼ハンターD』『ガッチャマン』『ヤッターマン』などで知られる天野が、長年にわたり描き続けながらも一度も公表することなく自らの手元に留めてきた作品群を、世界同時に初公開する。全20巻を予定しており、第2巻は今冬刊行予定。
収録されるのは、展示や商品のためでもなく、依頼された仕事でもない、純粋に個人的な創作の中から生まれた作品群。天野の「創作ノート」「私的ドローイング」「脳内スケッチ」と言える第一次資料を、体系的なシリーズとして発表する取り組みは天野自身にとっても初となる。
本シリーズは、原画作品が持つ本来のサイズ感をできる限り損なわないように構成。天野が私的作品を描く際のサイズはハガキ大からA4サイズまでが多く、本書は原画をほぼ実寸に近い形で掲載され、一般的な大型画集とは異なる小型のペーパーバック画集となっている。
第1巻のテーマは、ギリシア神話の「メドゥーサ」。蛇の髪を持ち、見る者を石に変えてしまう怪物として語り継がれてきた存在の奥にある孤独や悲しみ、あどけなさ、美しさを、天野独自の幻想世界によって描き出す。
本書の編集・構成・テキスト・デザインを担当するのは、映画『過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家・森山大道』『わたのまち、応答セヨ』などを手がける映画監督・岩間玄。天野が私的に描きためてきた未公開作品の一部を岩間に見せたことが、本シリーズ刊行のきっかけとなった。岩間は未発表作品群を映画的な編集手法によって再編集し、一冊の画集でありながら一編の映像作品のように再構築。出版レーベルを立ち上げて今回の刊行に結びつけた。
■コメント
・天野喜孝
誰にも見せるつもりもなく描きためていた作品群でした。それらはきわめて個人的なものであり、私が私のためだけに描いてきた絵だからです。
あるとき、その何枚かを映画監督の岩間玄さんに見せたところ、思いもかけない提案を受けました。これを画集として発表しましょうというのです。
依頼されたわけでも発注されたわけでもない絵。それらを世に出して良いものかどうか、迷いがなかったと言えば嘘になります。
しかし・・・岩間監督が構成した画集を見たとき、私は驚きました。無意識に描いてきた絵たちが呼吸をし、互いに呼応し、共鳴し合いながら、遠い記憶のように つながり始めていたのです。
まるで自分自身の脳内を見ているような感覚になりました。
そして知ったのです。絵というものは、描いた画家の手を離れ、世界へ開かれていく存在なのだ ということを。
・岩間玄(編集・構成・デザイン/映画監督)
私たちが知る天野喜孝の代表作は、巨大な氷山の一角に過ぎません。その背後には、誰にも見せることなく描かれてきた膨大な作品群が存在しています。
その最深部を収めた本シリーズは単なる画集ではありません。一人の画家の創造の源泉へ向かう旅の記録です。
私たちは今、天野喜孝の脳内宇宙への入口に立っているのかもしれません。ぜひご自身の目で、その景色を確かめていただければと思います。
■書誌情報
『YOSHITAKA AMANO PRIVATE WORKS』第1巻『MEDUSA』
アートワーク:天野喜孝
編集・構成・テキスト・デザイン:岩間玄
価格:4,500円(税別)
発売日:2026年7月9日予定
ページ数:222ページ
サイズ:132ミリ×203ミリ
仕様:フルカラー/原画原寸大構成
発行:OTS BOOKS(株式会社ON THE SCENE)
予定刊行数:全20巻(第2巻は今冬刊行予定)
販売:Amazon(日本・海外)、楽天ブックス、三省堂書店、DMM.Shops
※販売時期は販売地域・ストアにより前後する場合があり
©️YOSHITAKA AMANO
©️ON THE SCENE























