赤松利市『藻屑蟹』映画化決定 岩井俊二企画プロデュース・永田琴監督で震災ビジネスの闇を描く

第1回大藪春彦新人賞受賞作である赤松利市の『藻屑蟹』(徳間文庫)が映画化されることが決定した。
監督を永田琴、企画プロデュースを岩井俊二、脚本を赤松利市と岩井俊二が務め、製作・配給はK2 Picturesが担当する。
本作は、震災ビジネスの闇を描いたサスペンス。原発事故の模様をテレビで見ていた木島雄介は、これから何かが変わると確信するが、待っていたのは何も変わらない毎日と、除染作業員や原発避難民たちが街に住み始めたことによる苛立ちだった。六年後、雄介は友人の誘いで除染作業員となることを決心。しかしそこで動く大金を目にし、いつしか雄介はーー。著者自らが除染作業員として体験した闇から生まれた作品となっている。
著者の赤松利市は1956年香川県出身。除染作業員を経て、第1回大藪春彦新人賞を「藻屑蟹」にて受賞した。その後、初長篇『鯖』を発表し、『犬』にて第22回大藪春彦賞を受賞。著書に『らんちう』『ボダ子』『純子』『女童』『アウターライズ』『白蟻女』『風致の島』『隅田川心中』『饗宴』『エレジー』『東京棄民』、エッセイ『下級国民A』などがある。
大藪春彦新人賞は、ハードボイルドや冒険小説の巨匠・大藪春彦の業績を称え、大藪春彦賞が第20回を迎えた2017年に創設された、次世代のエンターテインメント小説を担う新人を対象とした公募新人文学賞。ミステリー、サスペンス、ホラーなど幅広いジャンルから短編作品を選出してきた。第2回大藪春彦新人賞を受賞した『愚か者の身分』(西尾潤著)は2025年10月に映画化され、第35回日本映画批評家大賞の作品賞、監督賞、主演男優賞、新人男優賞を受賞している。なお、今年度より「大藪春彦新人賞」は「徳間書店小説新人賞」として生まれ変わる。
■書誌情報
『藻屑蟹』(もくずがに)
著者:赤松利市
価格:704円(税込)
発売日:2019年3月
出版社:徳間書店(徳間文庫)






















