新原泰佑「命を燃やしている感覚」 ほぼすっぴんから派手メイクまで、尖った写真集『Flicker』の手応えは?

俳優・新原泰佑、初の写真集の手応えを語る

 俳優の新原泰佑が12月13日(土)、TSUTAYA BOOKSTORE MARUNOUCHIにて行われたファースト写真集『Flicker』イベント前取材会に出席。写真集に込めた思いや、来年に向けての目標を語った。


 「第32回読売演劇大賞」杉村春子賞を受賞するなど、注目を集め続ける俳優・新原泰佑がフォトグラファー間仲宇とタッグを組んだ1st写真集『Flicker』は、彼自身から生まれるエネルギーそのものに照準を当てて撮影。25年間の生き様を大胆に切り取った、人間・新原泰佑が剥き出しの作品集となっている。

 写真集のオファーを受けて「自分が役者として人生を歩んでいく中で、こんなにも早く写真集を出させていただけることを、凄く嬉しく思っておりますし、人生初となる写真集というのは一度しかないので素敵なものを作りたいなという気持ちでした」と当時の率直な思いを振り返った新原。

新原泰佑

 撮影中に印象に残っていることを聞かれると、暗闇の中に新原が大量に写っているカットを広げ、「真っ暗闇の中で踊りまくっていたときの、間仲さんと意思の疎通ができた瞬間を集めた奇跡に近いような写真なので印象に残っている」と答える。

 今回の作品は写真のセレクトや配置がかなり尖った内容となっていて、新原が積極的に意見を出して参加したことに「この写真集で自分で何ができるかなと考えた結果、僕の中の何か燃えているものを出していきたい、残したいという気持ちもあったので、尖った内容とおっしゃっていただけて凄く嬉しい。自分にしか出せないものみたいなものが作れたらいいなと思って作り上げた」と力強くコメント。

 自身で付けたタイトル「Flicker」に関して「ちらついている炎だったり、ローソクが明滅しているようなイメージで、それが自分の人生観だったりエネルギッシュな芝居をしている時だったり。そこれこそ自分が赤という色が好きなのもあり、そういういろんな所に引っかかっている。それが選ばれた写真たちの中からも見えるなと思います。撮影してても生を実感している感覚が強くて、じゃあこの限りある命をどんどん燃やしている感覚を込めたらどうかなと思ってこのタイトルに付けさせてもらった」と説明。

 今作で印象的な派手なメイクについての質問に、「メイクは本当にライブで、モニターも見てなかったので、自分もどうなってるのか分からなかったです。逆にメイクされているという第三者の手があること、そこにあまり自分が携わらずにいるというチャレンジでした」と説明。また大判となっている写真集については「一枚一枚の絵力を感じていただきたい」と話し、表紙の赤に関しても「ぜったい赤にして下さい! そしてデカデカと!」と新原自らオーダーしたと明かし、すっぴんに近いものから強いメイクをしたものまで初めての経験が多かったという本作は「迫力ある写真集を楽しんでいただけるんじゃないかと思います」と自信作が出来上がったと語る。

 10月に写真集が発売されて、周りからは「本当に尖ってるねって(笑)ファーストとは思えない尖り具合だよねってみんなに言っていただけて、嬉しいですね。自分もそこ目指していたと言いますか、やったことがないことをやりたいというチャレンジでもあったので」と嬉しそうに答える。


 2025年を振り返って、今年は特に杉村春子賞を受賞したことが励みになったそうで、「入れる熱量は変わらないんですけど、1個自分の自信になる繋がっています」と語る。また今年の一年の漢字一文字で例えると「光」と答え、「先を見通す何かを自分の中で見据え始めることができた気がして、25という節目に近い歳にもなりましたし、ここからどう考えてお芝居をしていって、どう新原泰佑という人生を歩んで行こうかみたいなことを改めて考えた時に、その先の光に向かってまた羽ばたきたいなという気持ちを込めて光という漢字が思いつきました」と説明。

 来年の目標を「まずは健康第一。倒れるまで芝居したいんですけど、倒れたら元も子もないので」と答え、「応援してくださる皆様にお芝居で、そしてこういう写真集とか、また違う形で、何かを演じたり表現しているものでお返しできるように頑張っていきたい」と抱負を語った。また、クリスマスの予定は12月27・28日にライブがあるのでそのリハーサルだというが、甘いものが好きなのでクリスマスらしいこともしたいと話した。

 そして恒例の写真集の採点を「100点以上ですよ! 100点になんて収まりません」と即答し、「この写真集は本当に自分自身初となる写真集ですし、満点以上の何かがここに込められていると思うので、皆さんにも満点以上の何かを見つけて下されば本当に嬉しいなと思っています」と満足な作品が出来上がった自信が伝わる会見となった。

『Flicker』数量限定表紙(帯あり)

■書誌情報

新原泰佑ファースト写真集『Flicker』
撮影:間仲宇
価格:3,520円(税込)
発売日:2025年10月7日
出版社:guilloche inc.

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「イベント」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる