【漫画】アニメのタイトル「カニのカプチーノ」ってどんな意味? どうしても知りたいファンの驚きの行動描くSNS漫画
ーー本作を創作したきっかけを教えてください。
ブルーザキヤマ:本作は受講している漫画のオンラインスクール「コルクマンガ専科」の課題として描いた作品です。「マニア」をテーマにした長編漫画の冒頭を4〜8ページ程で描くといった課題として、アニメが好きな主人公の物語を描きました。
ーー自分の好きなものに真っすぐで、行動力のある主人公が魅力的でした。
ブルーザキヤマ:例えば毎週アニメを見ていても「原作の漫画を読んでないから私はマニアになりきれていない」といった謙遜する人は多いと思います。十分に「マニア」なのに、自分はまだマニアになりきれてないと思うキャラクターを意識しながら、本作の主人公を描きました。
ーー『カニのカプチーノ』の謎が解決するかと思ったら、より謎が深まっていく……。そんなクライマックスに惹かれた作品でした。
ブルーザキヤマ:課題はあくまでも長編漫画の冒頭といった設定なので、本作も『カニのカプチーノ』の謎が解決することなく「この監督は何を考えていたのだろう」とこれからも主人公は考えつづけるお話にしようと思っていました。
『カニのカプチーノ』はスマートフォンを眺めていた際に広告などでカニをよく見かけていて「カニって見た目もさることながら、言葉としてもかわいいな」と思っていました。そんなカニにちょっと変な言葉をつけて、緩い日常アニメっぽくしようと思った結果『カニのカプチーノ』になりました。
ーー本作を描くなかで印象に残っているシーンは?
ブルーザキヤマ:本作の構想段階ではアニメの制作陣にメッセージを送るシーンがありませんでした。そのなかで主人公が自分で動き出すシーンを入れた方がいいなと思い、その場面を追加しました。
私は漫画を描くとき、流れに身を任せる主人公をよく描いてしまいます。そのため本作では作品の主人公として、自分で行動しているシーンを入れたいと思っていました。
ーー漫画を描きはじめたきっかけを教えてください。
ブルーザキヤマ:小学生のころは友だちと自由帳に漫画を描き合うなど、ずっと漫画やイラストを描いていました。大学を卒業し、就職してからは漫画を描くことをやめちゃったのですが、それまでは何かを描き続けていたいと思いながら日々を過ごしていました。
デザイン系の会社に就職してからは、お客さんが気に入るものを作りつづけることが仕事でした。会社員としての日々を過ごすなかで自分の思ってることとか、自分が面白いと思ったエピソードを描いてみようかなと思い、数年前から再び漫画を描きはじめました。
ーー「コルクマンガ専科」に参加しようと思った経緯は?
ブルーザキヤマ:1人で漫画を描きつづけるなか、ときにモチベーションが保てないと感じることがありました。そのとき漫画に関する意見を言い合えるような仲間がいたら、もっとハイペースで漫画を描けるかなと思い「コルクマンガ専科」に参加するようになりました。
これまでは人と交流することが苦手だったのですが「コルクマンガ専科」に参加するようになってから克服できるようになったと感じます。また同期生から「ここがよかったです」と言ってもらえるだけでなく、改善点を教えてもらえたりなど、参加して数ヵ月程ですがとてもレベルアップしてるなと思います。
ーー今後の目標を教えてください。
ブルーザキヤマ:コルクマンガ専科の授業で、今まで生きてきたなかで最も印象に残る瞬間を思い出す機会があったのですが、そのとき自分は「言えたのに、言えなかった」後悔があることに気づきました。亡くなったおばあちゃんともっと喋りたかったなとかーー。
そのため最近の漫画では、本作を含め「やりたかったけど出来なかったことを、ちゃんとやる主人公を描きたい」と思いながら制作しています。読んだ人がちょっと行動したくなるようなお話を描きたいです。