“おじちゃん”たちを通じて各国の魅力を伝えるーー世界を旅したイラストレーターの『世界のおじちゃん画集』
世界の味のあるおじちゃんを描き続けているイラストレーター、織田博子の画集が発売された。織田は2013年に作成した「世界のおじちゃんカレンダー」をきっかけとして、毎年新作を発表し続け、展示「世界のおじちゃん」を開催してきた。本画集は、10年に及ぶ織田の画業の集大成となる作品だ。
書籍は1,980円(税込)、電子書籍版は1,200円(税込、Kindle unlimited会員は無料で購読可能)にて発売。また、2023/11/25から12/8まで個展「世界のおじちゃんと映画展」を開催。作家在廊予定もあるので、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
■世界のおじちゃん画集
それぞれの国で年を重ねてきたおじちゃん達。彼らの表情には、なんとも言えない深い味わいがあります。2010年にユーラシア大陸を一人旅し、そのおじちゃん達の魅力に夢中になった織田は、2013年に「世界のおじちゃん」シリーズを描き始めました。
毎年1回以上の精力的な展示を行い、毎年新作を発表し続けています。新作は「世界のおじちゃんカレンダー」としてたくさんの方に愛用されています。
10周年となる2023年に画集を発売しました。
■多文化共生が喫緊の課題となった今、多様な文化を楽しむ
法務省が発表する国勢調査によると、令和4年末の在留外国人数は307万5,213人(前年末比31万4,578人、11. 4%増加)で、過去最高を更新。日本の人口1億2494万7千人のうち、約2%が外国籍の方です。
さらに、東京都新宿区は、外国人住民が全国で一番多く暮らす自治体で、全区民の10%を超えています。
外国にルーツを持つ子どもはさらに多く、平成31年には新成人の半数が外国籍もしくは外国にルーツをもつ人というニュースがありました。
多様な文化を持つ人々との共生が身近になったいま、他の文化を拒むのではなく楽しむ、織田の絵から学ぶことは多いのではないでしょうか。
■メディアでの紹介
・BSフジ「夢の食卓」『オダヒロコの描いた食卓』(30分特集番組)
・TOKYO FMラジオ「Honda Smile Mission」(インタビュー)
ーー国の文化も知れるし、いや~より多くの絵を見てみたいと思いますね。
まだ、日本人のおじちゃんがないようですので、僕なんかどうでしょうか。
塚地武雅(ドランクドラゴン)
・東京新聞「「世界のおじちゃん」描く イラストレーター・織田博子さん個展 カレンダー発売」
ーー今年は「喜ぶ」をテーマに、ビール祭でジョッキ片手にご満悦のドイツのおじちゃん、カーニバルではしゃぐブラジルのおじちゃんなど、お国柄が表れた男性たちが登場する。写真や、自身の旅の記録や記憶などを参考にした。
■展示歴(一部)
・上野Wired cafe(2017)
・Glocal cafe IKEBUKURO(2017)
・middle garden coffee stand(2020~)
■個展「世界のおじちゃんと映画展」(2023/11/25~12/8)
画集とカレンダーの発売に合わせ、個展「世界のおじちゃんと映画展」を開催いたします。興味を持っていただいた方とお会いできることを楽しみにしています。
<展示概要>
開催日時:2023/11/25(土)~12/8(金)
平日 12:00~18:30 休日 10:00~18:30
※水曜定休
会場: middle garden coffee stand
JR「駒込」駅北口 徒歩5分
南北線「駒込」駅5番口 徒歩3分
〒114-0024 東京都北区西ヶ原1-56-11 1F
Tel:03-5980-8685
※ 会場はカフェとして営業しておりますので、
展示にお越しの際は1オーダーお願いします。
作家在廊日(予定):水・木曜以外の平日12:00~16:00
土曜10:00~14:00
■画集の中で人気のおじちゃんを紹介
【ワールドカップ優勝に祝杯をあげるハインツ(ドイツ)】
オクトーバーフェストは約600万人が訪れ、約600万リットルのビールが消費される世界最大のビール祭り。ワールドカップ優勝時の2014年は美酒に酔ったことだろう。
一番人気のイラスト。オクトーバーフェストで見かけたおじちゃん達の特徴をいろいろ入れて描いた絵で、思い入れがあります。
日本ブランドのうまい豚「JAPAN X」さんのパッケージイラストとして長年ご愛用いただいております。
【カーニバルで仮装を楽しむアントニオ(イタリア)】
冬のヴェネツィアはオフシーズンだけど、カーニバルの時期は別。街中を貴族や中世風の仮面をつけた人々が練り歩く。
イケメンで人気のアントニオ。ヴェネツィアにはカーニバルの時期に行きました。
建物も人も中世の絵そのままだったので、幻想的な印象があります。
【ファッション集団・サプールのジョハネス・ムテバ(コンゴ)】
戦乱を乗り越え、貧困の現実に立ち向かうコンゴで、それでもなお「おしゃれで優雅であること」を信条としたファッショングループ「サプール」。ちょっとレトロでワルそうなスタイルが素敵。
2014年に描いた後、2016年にモデルとなったムイエンゴ・ダニエルさんが来日。私は初産から1か月経っていなかったにも関わらず、どうしても行きたくてイベントに参加しました。
ご本人に絵をプレゼントし、大変喜んでいただきました。
【家族用のバイクに乗るアルナブ(インド)】
インドらしいおおらかなバイクの乗り方。インドには「家族用バイク」があり、通学する子どもたちや出勤するお父さん達が愛用している様子。
お気に入りの一枚。街のイメージは大好きなムンバイです。翌年に女の子が生まれる予定だったので、我が家と同じ家族構成にしてみました。
■作家紹介
食を旅するイラストレーター/マンガ家。東京・駒込在住。
「世界家庭料理の旅」をテーマとして、2010年にユーラシア大陸一周半旅行に行ってきました。
現地の空気感あふれるイラストやマンガが特徴。世界のおばちゃんやおじちゃん、家庭料理を描いています。「世界のおじちゃんシリーズ」
旅のコミックエッセイ「女一匹シベリア鉄道の旅」、「女一匹シルクロードの旅」、「女一匹冬のシベリア鉄道の旅」「女一匹冬のシベリア鉄道 特製余録」「北欧!自由気ままに子連れ旅」「世界家庭料理の旅」「世界家庭料理の旅 おかわり」(イースト・プレス)、電子書籍「世界を旅する母ちゃん 駒込で子育て」
料理教室「世界家庭料理の旅」を主宰。
2017年、住民参加型ワークショップ「としまぐらし会議」に参加したことをきっかけに街での活動を開始。
豊島区の魅力を楽しみながら伝える「池ブルックリン」やローカルコミュニティペーパー「こまごめ通信」主宰。「こまごめラジオ」メインパーソナリティー。
活動のモットーは「まちを楽しむ、楽しみを作る」。
三児の母で、子育て中です。子育てマンガ「ブタ、母になる」