『ONE PIECE』『呪術廻戦』『るろ剣』……序盤に消えたけど最強だった”敵キャラ”といえば?

序盤に消えた最強の”敵キャラ”

 数ある漫画の中でも人気を博すバトルもの。主人公が次々と敵を倒す姿がストーリーの醍醐味だが、その強さや技で強く印象に残る敵キャラも多数いる。主人公を前に早々に倒れたが、実は強かったキャラクターと聞いて誰が思い浮かぶだろうか?

記憶に残る数々のバトルは最強の相手がいてこそ

  まず名前が挙がったのが、『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』に登場する鵜堂刃衛(うどう じんえ)。もとは新選組だったが、明治維新以降は政府の要人を暗殺する人斬りとして登場した。二階堂平法という剣術の使い手であり、人を斬りたいという殺人欲を持った冷酷なキャラクターだ。

  同じく人斬りであった主人公・緋村剣心とも互角に戦うだけの強さを兼ね備えている。剣心との交戦においても、刀を背後にまわして切りつける背車刀や、心理的な技である心の一方を薫にかけるなど、その強さを見せつけた。最後は右腕に双龍閃を受けて剣心に敗れるものの、「人斬りは所詮死ぬまで人斬り 他のものになど決してなれはしない」とのセリフを残した。記憶に残っている人も多いのではないだろうか。

  続いては『呪術廻戦』の漏瑚(じょうご)。蒸気が吹き上がる火山のような頭頂部を持った1つ目の特級呪霊だ。大地を司る漏瑚は設置した火口から炎やマグマを吹き出す術式を持つ。この技をもってすれば一瞬にして灼熱地獄となり、灰すら残らない勢いで焼き尽くすことになる。

  ほかにも火のついた巨大な隕石を落とす技・極ノ番「隕/いん」で渋谷のビル群を火の海にしたり、爆音の鳴き声とともに自爆する虫・火礫蟲/かれきちゅうを自身の頭部から生み出すなど強力な技を持っている。

  そんな漏瑚は特級呪物である宿儺(すくな)との一騎打ちにて敗北を喫すことになる。宿儺を呪霊にするために渋谷の街で挑んだ直接対決。条件は「一撃でも宿儺に入れれば良い」というものだったが、宿儺が漏瑚の攻撃を受けることはなかった。しかし、あたりは焼け野原になるほどの激戦に。宿儺の火の矢をくらい死にゆく漏瑚に、宿儺が「誇れ オマエは強い」との言葉を残す場面は漏瑚の強さを物語っていると言えるだろう。

振り返ると「あいつ強かったのかも」と思い浮かぶ敵キャラも

  ほかにも最強の敵キャラとして、『ONE PIECE』に登場するシャンクスの腕を食いちぎった近海の主という変化球な意見も。シャンクスといえば、同漫画の中でも重要なキャラクターだ。主人公・ルフィに麦わら帽子を預けた赤髪海賊団の大頭であり四皇のひとりでもあるシャンクスだが、ルフィを海王類から助けるために左腕を失うという過去を持つ。

  近海の主は成長したルフィにあっけなく倒されるので、ファンの間では「当時はまだシャンクスの力が十分ではなかった」「敢えて左腕をさし出した」などと考察されることもある。シャンクスほどの人物の左腕を奪う実力者と考えれば、序盤に出てくる最強敵キャラと言ってよいのかもしれない。

  ほかにも『ヒカルの碁』に登場するヒカルのライバル・塔矢アキラや『キャプテン翼』のゴールキーパー・若林源三など、ネット上ではバトル漫画以外からもさまざまなキャラクターの名前が挙がっている。読者を引き込み人気を博す漫画には、ファンを魅了するライバルキャラクターが序盤から多数存在しているようだ。

 

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