ファーブル生誕200年! 日本のファーブルと呼ばれた熊田千佳慕の『ファーブル昆虫記』新装再刊

『ファーブル昆虫記』新装再刊

 日本のファーブルと呼ばれた生物画の巨星・熊田千佳慕が描いた『ファーブル昆虫記』が7月22日に新装再刊された。ファーブル生誕200年の記念に、表紙は熊田千佳慕の愛弟子・舘野鴻が描き下ろしている。

 ヒジリオオフンコロガシやキバナアナバチ、キンイロオサムシなど、代表的な13種のお話を、熊田の美しい挿画とともに収録。古川晴男が綴る親しみやすい文章は、はじめて『ファーブル昆虫記』にふれる小学校低・中学年の子どもたちにもぴったりであろう。

 また本書の刊行を記念し、未来屋書店北戸田店にて、書籍挿画の複製画展示が開催される。細部まで描きこまれた挿画と装画を間近で楽しむことができる。

■『ビジュアル特別版 ファーブル昆虫記』出版記念複製画展
開催期間:7/22(土)~8/27(日)10:00~21:00
開催場所:未来屋書店 北戸田店 埼玉県戸田市美女木東1-3-1 イオンモール北戸田3階
問合せ先:TEL 048-449-4080

■著者プロフィール
原作:ジャン=アンリ・ファーブル [1823-1915]
フランスの昆虫学者。南フランスの貧しい農家に生まれる。幼少期から、動物や植物、昆虫に夢中になり、とにかく自分で調べないと気がすまない性格だった。アヴィニヨンの師範学校に入り、卒業すると、教師をしながら昆虫の生態研究を続けた。その成果をまとめた『昆虫記』全10 巻は、世界中で愛され、世代をこえて読み継がれている。また、作曲活動をし、プロヴァンス語文芸復興の詩人としても知られる。

文:古川晴男 [1907-1988]
東京都生まれ。東京帝国大学理学部卒業。理学博士。日大医学部教授・国立教育研究所主任研究員を経て、東京学芸大学教授、同大学名誉教授となる。著書に『蟻の結婚』(法政大学出版局)、訳書に『少年少女ファーブル昆虫記』(全6 巻/偕成社)など多数ある。

絵:熊田千佳慕 [1911-2009]
神奈川県生まれ。画家。昆虫や植物を生命感豊かに描く絵本画家として活躍。徹底した自然観察に基づいたリアルな作品の数々から日本のプチ・ファーブルと呼ばれ、世界的に高い評価を得る。著書に『新装版 熊田千佳慕の言葉 私は虫である』(求龍堂)、絵本に『ファーブル昆虫記の虫たち』(全5巻/小学館)などがある。

装画(描き下ろし):舘野 鴻 [1968-]
神奈川県生まれ。絵本作家・生物画家。幼少期より、熊田千佳慕氏に師事。美しい細密画で多くの人々を魅了している。2017 年『つちはんみょう』(偕成社)で小学館児童出版文化賞、2023 年に『ねことことり』(世界文化社)で日本絵本賞を受賞。絵本に『しでむし』『ぎふちょう』『がろあむし』(偕成社)、『あまがえるのかくれんぼ』『あまがえるのぼうけん』『あまがえるのたんじょう』(世界文化社)など、読み物に『ソロ沼のものがたり』(岩波書店)がある。

■刊行情報
ビジュアル特別版『ファーブル昆虫記』
発売日:2023年7月22日(土)
原作:ジャン=アンリ・ファーブル
文:古川晴男
絵:熊田千佳慕
装画:舘野鴻
定価:1,430円(税込)
発行:株式会社世界文化ブックス
発行・発売:株式会社世界文化社
https://www.amazon.co.jp/dp/4418238379

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「ニュース」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる