「私は何者?」自分のあり方に悩む女子高生の物語 多様性が広がりつつある今こそ読みたいコミックに注目

自分のあり方に悩む女子高生の物語

 現在のようにLGBTQという言葉もまだ浸透していない時代に、自分の身体に違和感を覚えている女子高生・橘りのが、いろんなものを傷つけ、傷つきながら自分が何者なのかを掴んでいく――。くらげバンチ連載中のコミック『拝啓、世間様。』(新潮社)単行本第1巻が、12月8日に発売される。

 今から20年前、とある地方の女子高生・橘りのは、学校に通い、そこそこ勉強し、仲良しの女友達とのおしゃべりを楽しむどこにでもいる“普通”な子だった。ただ、自分の体に“違和感”があることを除いては。現代よりさらに“普通”が求められた時代で、違和感を隠しながらも懸命に生き、自分らしさを模索していく“アイ”の物語、芽吹きの第1巻だ。

■著者コメント

「橘りの」という1人の人間の物語を色んな感情で楽しんで頂けたらと思います。よろしくお願いいたします。

■著者紹介

FtM当事者。『反逆の影使い』(講談社)で連載デビュー。著作に『ラチエンブラザーズ夢のカケラ』『Vマ生徒会キャラデザ』などを連載。2022年6月より本作を連載開始。 ※FtMとは…Female to Maleの略。出生時に割り当てられた性別と性自認との間に違和感がある「トランスジェンダー」のカテゴリーの1つ。

■書籍データ

【タイトル】拝啓、世間様。
【著者名】神﨑新
【発売日】2022年12月8日
【造本】B6青年コミック
【本体定価】726円(税込)
【ISBN】978-4-10-772546-2
【URL】https://kuragebunch.com/episode/3270296674428228441

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