漫画の中で激走する外車に誰もが憧れた 入手困難なスポーツカー列伝
日本の漫画には、数多くの外車が登場し、読者を楽しませてきた。なかには、漫画を見て実際に購入したという人もいるほどだ。漫画の中で、バトルを繰り広げたり、時には追ってを振り払ったりと、鮮烈な印象を読者に与えたのが、激走するスポーツカーである。今回はそんな漫画に登場した外車のスポーツカーを中心に、特徴的な車を紹介したい。
『カウンタック』 カウンタックLP400
梅澤春人原作の漫画『カウンタック』。主人公のしがないサラリーマン・空山舜が子供の頃の夢だったランボルギーニ・カウンタックLP400を破格の安さで譲り受け、刺激的な生活を送るというストーリーだった。
『カウンタック』の柱となったランボルギーニ・カウンタックLP400はランボルギーニが1974年から1990年まで製造・販売した車。車高短にシザードア、リトラクタブル・ヘッドライトなど、車好きを触発するデザインで、80年代に日本で巻き起こった「スーパーカーブーム」の牽引役となった。
『サーキットの狼』 ロータスヨーロッパ
1975年から79年にかけて『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載された池沢さとし原作の漫画『サーキットの狼』。日本における自動車漫画の草分け的作品と称され、スーパーカーブームの火付け役ともいわれる。
『サーキットの狼』の主人公・風吹裕矢が乗った車が、白に赤のラインが入ったロータス・ヨーロッパ。風吹裕矢の手足となり、ライバルと戦う姿は読者に強いインパクトを与えた。ロータス・ヨーロッパといえば、『サーキットの狼』を連想する人も、少なくないようだ。
ロータス・ヨーロッパは1966年から75年まで製造・販売された車で、逆Y字型バックボーンフレームが見るものを引き付ける。旧車だけに現在の希少価値は高いようで、中古車サイトでは「応談」となっているケースが多い。
『サーキットの狼』に憧れてロータス・ヨーロッパを購入するオーナーもいる。高嶺の花を所有する喜びは何者にも代え難いものではあるだろう。しかし、実際に維持費にはどのくらいかかるだろうか。ロータスヨーロッパを所有するオーナーに実際のコストを聞いた動画がYouTube『MARIO&RETTY CHANNEL』に配信されている。オーナーになりたい人に取っては貴重な情報となることだろう。